戻れるなら

ずっと昔、同業の予備校講師にこんなことを聞かれたことがある。
「こじまさんは、戻れるならいつに戻りたいですか」
 
「戻ったところで、私がやり直しても同じ失敗を繰り返すだけなので、戻りたくないです」と即決。
その先生は大学の頃に戻りたいらしい。
もっと勉強すればよかった、なんてつまらないことを思うけど、戻ったところでまた勉強しない。
確かに好きな勉強は好きだったけど、嫌いな勉強はまったくしなかった。
今思うと、理科は楽しかった。
塾や予備校で理科を教えたとき、自分が楽しかったことを伝えたいと思った。
教員になりたいと思ったことは生涯一度もないが、今思うと塾や予備校講師はそれなりにやりがいはあったな。
トータル10年以上で毎日違うところに行っていたから、一度でも授業を受けた生徒はかなりいる。
 
ぼくの授業を受けた生徒で一番最年少が、いま27歳くらい。
ぼくが小学生の時に通っていた進学塾の先生の授業は何人か覚えてる。
それは授業が楽しかったから。
スポンジのように吸収する子どもに勉強させるのは、あのときだけしかできない貴重な体験だと思ってる。
 
 

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