自然発生説

生物は自然に発生した、とアリストテレスが提唱した。
海底の泥から生物が発生したり、陸上の砂から生物が発生するとされた。
それ以降も2000年以上信じられ、医者や科学者までもがおかしな実験で証明をした。
小麦の粒と、汚れたシャツに油を染みこませて壺に入れるとハツカネズミが発生する、など。
現在はもちろん否定されているが、それでは一番始めの命はどうしたのだろう、は解明されていない。
 
広島に住んでいたとき、好きなデパートがあって、よく買い物をしていた(おもに食料品だが)
デパ地下といっても、広島という場所、さらに岡山に本店があるデパートなので庶民的だった。
売り出しでお米を買って、しばらくすると何かの幼虫のような白い虫がお米に混ざってしまった。
何かを出すのか、取り除いてもごはんがおいしくない。
密閉したのに虫が発生したということは、はじめから卵が混入していたのではないか。
デパートに電話をすると、おそらくお米売り場の担当者が出てきた。
お米に虫がたくさんいるので、最初から卵があったのでは、と聞いてみると、その女性はこう言った。
「いいえ、お米は虫がわくんです」
虫がわくというのは現在も遣われるが、慣用表現であることは誰しもがわかっていることだと思った。
おそらく高等教育を受けているであろう女性なのに…
あきらめて電話を切った。
 
自然発生説が否定されて未だ150年くらいしか経っていない。
慣用表現を含めて、未だに残っている。