人のマナーをとやかく言えるほど立派なマナーは持ち合わせていないのだが、お話に聞くほどのすごいのに出会った。
場所は銀座のイタリアンで、20代中頃から後半くらいのカップルで、コース料理とワイン3杯のセットを注文(たぶん)
問題は彼の方で、5分に1回のうるさい咳払い、これは神経質なのだろう。
ナプキンを膝に置いているのに、紙のおしぼりで口を拭くし(膝掛けか?)パスタを思い切りそばのように音を立てて吸う。
このあたりはよくある光景なので、驚かない。彼はさっさと食べて、さっさと飲んで、彼女はのろのろ食べている。
彼女は普通のマナー。
アクアパッツァが来て、スープが残ると皿を持ってスプーンで飲む、皿を持つまではまあいいだろう、しかし…
うわっ、口をつけてどんぶりのように飲んだぞ。
おそらくつきあっているだろう彼女は何も言わないし、あの彼女の神経も疑う。
自分はできているのだから、マナーを知っているだろうし、どうして教えてあげないのだろう。彼はずっとひじをついているし、結局はお里が知れるんだけどさ。
さっさと食べ終わると、スマートフォンで漫画のようなものを見ている。
せめて二人で13000円超えの会計を彼だけが出すかを見届ければよかった。