市電保存館

市電保存館というものが、横浜市磯子区の横浜市交通局滝頭営業所の敷地に隣接している。
湘南台にゆく必要があったのでまた一日乗車券を買ったついでに行ってきた。
滝頭は、根岸駅からが一番近いが、地下鉄阪東橋から行った。
近年入場料が300円から100円に値下げした。
室内に実物の横浜市電が展示してある。
そのほとんどが車内に入れて、運転席に座ることができる車両もある。
マニアックなところでは、床下の点検蓋も開いた車両があった。
木の床にワックスの油のにおい。
ぼくは東京出身で生まれたときには都電の大半はなくなっていた。
しかし大学時代を広島で5年もいたから路面電車には親しみがある。
なぜ5年という質問にはスルーする。
その頃の路線図を見ると、ほとんど現在市営バスに継承されている。
1904年に市電の前身の横浜電気鉄道が開業し、1972年3月に全線廃止になった。
ちょうどこの頃、全国的に(特に都市部)路面電車が廃止になった。
原因は、交通渋滞。広島の路面電車もちょうどその頃存亡の危機にさらされた。
しかし、広電(広島電鉄)は積極的に警察にかけあって、軌道敷内に車を入れるのを禁止する措置を要請した。
つまり、路面電車の線路に自動車が入るから遅延が生じ交通渋滞の原因にもなる。
それで広電は生き残ることができた。
今ならば横浜にも路面電車が残すことができたはずだ。
乗ったことはなかったけど、昭和のにおいがする電車に乗ったり降りたりして満足した午後だった。
奥には市電以外の展示コーナー

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