JR各社(貨物は当然除く)が出しているきっぷに、周遊きっぷなるものがあります。
これは昔の周遊券に代わって発売されたもので、一部のマニアにしか使われていないのではという気がします。
簡単に言うと、全国31カ所(たぶん)にゾーンといわれる乗り降り自由のエリアがあります。
31といっても、北海道と九州で10以上あって偏っています。
ゾーンには出入り口にできる駅があって、その駅まで201キロ以上使って行くと往復が2割引になるのです。
ただし、東海道新幹線は601キロ以上利用しないときは、5%割引です。
つまり東京から関西に行くのに東海道新幹線が2割引にならないようになっています(JR東海の陰謀です)
たとえば、南紀ゾーンというのがあります。
新宮と紀伊田辺が入り口なので、ここまでの乗車券が201キロ以上であれば2割引になるのです。
このゾーン券は大人5000円です。
エリア内の特急の自由席と、点線のバス路線に乗車できます。
有効期間は北海道の一部ゾーン券を除き、一律5日間です。
東京から南紀まで、新幹線以外だと臨時のムーンライトながらぐらいしかないかもしれません。
ただし、利用価値があるのは東京から新潟、金沢を回って紀伊田辺まで一筆書きなら2割引になることです。
もちろん途中下車もできます。
これについてはまたにしましょう。
さて、JRの団体運賃(学生以外)は一律15%(忙しいときは10%)引きで、特急券などは無割引です。
100人一度に乗っても、割引はこれだけです。
ただ、50人に1人が無料になるだけです。
ですから、うちが主催する団体旅行に参加するのと、みなさんが直接買うときの差額は運賃のみ10%割引だけです。
新幹線で京都までなら500円くらいの差額です。
要するに、旅行会社の団体だろうが個人とほとんど差がないのです。
ツアーの運賃が安い理由はまたの機会にしましょう。