夜行高速バスのススメ

昔よく利用した高速バス。
広島から帰省したときに、高速道路が通行止めになり25時間かかったこともあった。
はじめに非常用の乾パンが支給され、その後お弁当が2度支給された。
広島駅から乗車し、中国道が通行止めになって広島県にいるうちに朝になってしまった。
兵庫県あたりでさらに3時間通行止めになり、大津（滋賀県）SAですでに12時になってしまった。
どう考えても、横浜まで8時間はかかる。
しびれを切らして数人降りて、最終的に6人が13時間遅れで横浜駅に20時に着いた。
神奈中バスなのでJRに振り替えもされず、運休はしていないので降りた人は何も補償は受けられない。
ツアーバスとの競争で、JRや私鉄高速バスも値下げを余儀なくされている。
ツアーバスとは、観光バスを利用して旅行会社がバスだけを団体ツアーのように募集するもの。
要するに観光バスなので、基本的にトイレはついていないし、のりばも駅の中には入れない。
JR高速バスの価格はおどろきだ。
東京＝名古屋　青春なごやドリーム号　5日前までにインターネットカード決済で2350円。

この手のバスの共通点は、4列シートの2人がけシート。
トイレはついているし、二人で出かけるのならなんの問題もない。
夜行で2350円は破格。
高速道路料金・乗務員の人件費・車両の減価償却を考えると、ほぼ満席にならないと採算がとれないはず。
大阪は二階建てバスだ。
これは二階建てだと景色がいいということではなく、運転士ひとりでたくさん乗せる工夫。
東京＝大阪　青春エコドリーム号　21日前までに予約で閑散日（月〜木など）なら3500円。
こちらも4列シートの2人がけシートだが、二階建てなので二階席ならそれなりに楽しめそう。
大阪までトイレ付きのバスで3500円だなんて。
夜行高速バスの楽しみは、とぎれとぎれのラジオを聴きながら窓の外の流れる景色を楽しむこと。
夜中の高速道路は未知の世界で、夜中のラジオのCMにもノスタルジアを感じる。
中森明菜コンサート、岐阜市民ホールで何月何日何時からなど…
新鮮な地方局のCMのあとに、いつものオールナイトニッポンが流れる。
明け方まで目がさえてしまって、ほんの一眠りした降りるときが一番眠い。
久しぶりに夜行高速バスで旅に出たくなった。