うちは横浜市から貧乏のお墨付きをもらっているので、無料でインフルエンザの予防接種が受けられる。
やっと体調もよくなったので、だるくなったときのために夜が忙しくないときにした。
幼少の時は2回受けた記憶があるが、あれは抗体ができにくい子供と年寄りだけらしい。
そして、今年のワクチンは、A型とB型そして新型インフルエンザの三種混合なのだ。
ふだん採血ばかりしている身にはインフルエンザの注射など、どうってことなかった。
ところで免疫の定義は「自己と非自己の識別」なのだ。
人間は生まれる前に、自己を抗原としてしまう抗体はなくなって生まれてくる。
抗原とは自己を攻撃してしまうもの、対抗するものが抗体である。
ワクチンは、ウイルス類を弱毒化または死滅したものを人間に接種し、強制的に抗体を作らせるのだ。
一度抗原に対して抗体を作ると、再び抗原が進入したときに、速やかに抗体が作られる。
この二次応答と呼ばれる反応を利用するのが、ワクチン療法なのだ。
つまり、一度病気にかかったとみせかけて、抗体を用意させておくのだ。
だから、インフルエンザワクチンもおよそ二週間経たないと効果が現れない。
その二週間で、次にインフルエンザウイルスが侵入したときのために、抗体が作られているのだ。
ワクチンは予防だが、同じような仕組みに血清がある。
血清療法は治療であるが、これは他の動物で作られた抗体を注射して抗原を攻撃するのだ。
ワクチンは自分の体でつくり、血清は他の動物が作った抗体なのだ。
いま、左の腕で打たれたワクチンのタンパク質に対して、抗原抗体反応が起きて抗体が作られている。
最近の予防接種はお風呂に入ってもいいらしい。どっちにしても夜は入らないのだが。
注意書きに、はげしい運動(どうせ元々しない)大量の飲酒は控えてください、とあった。
今夜はビール中ジョッキ、日本酒一合、焼酎2杯と少量の飲酒にしておいた。