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ブームになった愛国駅
1987年に廃止になった国鉄広尾線の駅。
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昭和62年2月に廃線。
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1973年3月、NHKの紀行番組「新日本紀行」において『幸福への旅~帯広~』が放送され、「幸福駅」の駅名が全国的に知れ渡ります (帯広市Webサイトより)
1972年には7枚しか売れなかった愛国ー幸福間の乗車券は翌年にはなんと300万枚も売れたそうだ。
その後4年間で1000万枚も売れたのだからすごい。
観光客が訪れても一日6往復の列車では利便性が悪く、結局自家用車で来るので広尾線の収支にはプラスにならず…
長くは続かず結局廃線。ローカル線に関しては乗って残そうは無策であることが全国的に証明されている。
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列車が来るたびに人々が往来していたのだろう。
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ここから札幌、東京へ旅立った人もたくさんいるのだろう。
9600形蒸気機関車がひっそりたたずむ
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大正7年製造。 昭和50年まで走り続けた。
北海道形切詰除煙板装備でのちのD51などにも似ている。
冬期は錆びないようにブルーシートで覆われているそうだ。
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220万キロ、地球55周半もしたそうだ。モノを大切にしてきた時代。
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全国の定期券、といってもほとんどは首都圏。
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道の駅忠類
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ナウマンゾウの化石が発見されたことから、ナウマンゾウおし。
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道の駅コスモール大樹
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中にはスーパーマーケットがあって、地元の人が買い物に来る。二階には会議室のようなスペースがある。
最後のハイライト、襟裳岬
襟裳岬へ公共交通で行こうとすると、交通費がかなり高額。
日高本線は線路が流されてしまい運休してバス代行運行、そして復旧には16億円以上かかる計算で、JR北海道が出せる額が3億円。13億円は沿線地方自治体に負担して欲しいらしいが、負担もできずこのままバス路線に転換されてしまうことがほぼ決定している。
日高本線は全長140キロのうち、はじめの30キロ以外はバス代行
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代行バスは鉄道扱いなので、青春18きっぷやその他JR線の乗車券類で乗車することができるが、バス路線に転換されるとJR線の乗車券類では乗車できなくなる。
帯広~様似をバス利用するとすると
国鉄時代は広尾線が帯広~広尾間を結んでいたが、廃止されているので帯広~様似のバスは以下の通り。
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襟裳岬で途中下車するとすると、
様似駅~えりも岬…1340円
えりも岬~広尾…1550円
広尾~帯広…1880円、合計でなんと4770円。
全長160kmだがそれにしても高い。
JR北海道フリーパス27,430円で様似~広尾間は乗車可能。
また、様似~えりも岬往復割引きっぷ1850円(未確認)もある模様。
広尾からは海沿いぎりぎりの道とトンネルを繰り返す。トンネルの中でJRバスが前を行くが、左ウインカーを出して追い越せと。
対向車は来ないものの、トンネルの中の一車線の道路は追い越し禁止のはず…
帯広から約3時間、襟裳岬に着く
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森進一の襟裳岬は有名だが、島倉千代子もまったく別の襟裳岬を歌っていた。
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展望台があって、ゼニガタアザラシが観察できる(いれば)、送風機から吹き付ける強風の体験をすることができる。ほぼこの2点だけ。
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漁師の宿らしいが、昆布漁師らしく、いわゆる魚介はそれほど期待できないらしい。
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ローカル路線バスの旅で蛭子さんがラーメンを食べていた。
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カニなどここで獲れるのだろうか。わざわざ運んできている気もする。
雄大な自然にふれることができるが、歌の通りなにもないので、そういつまでもいられない。
今日は最終日で、フェリーに乗る時間が決まっているので先を急ぐ。
再び海沿いの道を走り、JR日高本線様似駅へ
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様似のアイヌ語で 、サンマウニ(寄木の多い所)またはエサマンベツ(カワウソのいる川)と諸説ある。
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広尾駅(駅はもうない)~えりも岬からのバスがやってきて、5~6人の乗客が降りた。
後で調べると、この車両は元名古屋市営バスであることがわかった。
このバスは営業所に向かい、反対からバスがやってきた。
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こちらのバスは自社発注であった。終点までおよそ1時間、運賃は1000円を超える。
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吉幾三さんが歌っていた、バスは一日一度来る♪を思い出した。
札幌を夕方出て、えりも駅(自動車駅)に20時30分に到着。様似営業所の運転士が運転するのなら、えりもに住んでいる人なのだろうか。札幌でも運転するのだろうか。
高速バスであるが、高速区間は札幌近郊と日高門別ICなので、距離では半分くらい時間では下を走る方が長い。
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町の中心地は少し離れているので、駅前は寂しい。
オートキャンプ場併設の道の駅みついし
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裏に丘があり、ちょっぴり展望台。
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短い夏の海水浴場だったが、平成29年より遊泳禁止になった。
ときどき海を見ながら235号線優駿浪漫街道を進む。
道の駅サラブレッドロード新冠
新冠、にいかっぷと読む。アイヌ語でニカプ、ニレの木の皮の意。
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言わずとしれた、名馬の産地。売店には馬関連のグッズがたくさん。
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セイコーマートは1186店舗のうち1090、茨城が86、埼玉に10店舗でわかるように圧倒的に北海道。首都圏に展開する予定はないらしい。特徴として、店内で作っているメニューがあり、生鮮食品も多め、割引販売も店舗の裁量が認められている。北海道に住んでいたらセイコーマートにしか行かないのでは、と思うほど充実。元が酒類販売業なので酒類販売を初期から行っていて、現在でも種類の品揃えが充実しているところも素晴らしい。
日高自動車道無料区間を利用
鵡川の最後の道の駅に行くために、日高厚賀ICからのって鵡川ICで下りる。
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道の駅むかわ四季の里
ホテルも併設されている立派な道の駅。
鵡川といえば、ししゃもが有名。ホテルのチェックインで、朝食はししゃもがいいかサケがいいか聞いていた。
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わるいししゃもとある。俺は腐ったししゃもじゃないんだ!ときっと言うのだろう。
町営バスが止まっていた。平成のはじめ頃の古いバス。
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再び日高道に戻り苫小牧に向かう
イオン苫小牧で夕食を買い、ガソリンを入れて事故なく無事にレンタカーを返却。フェリーターミナルにも営業所があるが、乗り捨てできないので仕方なく駅前に返す。
JR苫小牧駅前からフェリーターミナル行きのバスが出ている。一般の路線バスは道南バス、札幌からの高速バスも苫小牧駅からフェリーターミナルまで乗車できる。
同じ値段なので、高速バスに乗ってみよう。どちらも本数が少ないので必ず前もって調べておかないとタクシーで行くという散在をしなければいけなくなる。
10分くらい遅れてバスがやってきて、苫小牧駅までのお客さんが降りた後に乗り込むが、苫小牧駅から乗る方が多いくらい。フェリーターミナルまで行くお客さんが意外に多かった。
フェリーに合わせた時刻にしかフェリーターミナルに行くバスがないのもあるだろう。
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ここは苫小牧西港だが、東港からは新潟方面に行く新日本海フェリーが就航している。
名古屋へは一日おき、39時間30分とダントツに長い。
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とにかく乗船手続きをしよう。ネット予約をした時のクレジットカードを必ず提示しなければならない。運賃はこのとき引き落とされる。キャンセルした時はキャンセル料が自動的に引き落とされる。
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ネット予約の早割で50%割引、2名で12800円と激安。仙台で降りようと思っていたが、名古屋までの差額がたった1200円。食事はついていないものの、お風呂には入れて一泊1200円なら乗ることにした。ひどく揺れたら仙台で降りればいいし。
苫小牧ポートミュージアムなるものがある
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商船三井の前身で1972年から1989年に就航し、後にギリシャに渡り、現在でも香港でクルーズ船として運航されている。
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現在の就航会社
http://www.metropolis-cruise.com/eng/metrogen.php
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これから乗船する太平洋フェリーの初代いしかり。1974年に就航、1990年に引退。ギリシャやヨーロッパ各国に譲渡され、2010年に解体。
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はしゃいでいるうちに乗船時間になる
長~いボーディングブリッジを渡って船内へ。
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壁にたくさんのサイン色紙が飾ってある。この船をロケに使った時の出演者。
高橋英樹船長シリーズの高橋英樹さんや船越英一郎さんのサインもある。
これから39時間30分の居場所
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昨今のフェリーの進化した形態の寝台。互い違いになっていて、ここは上段で実際は下段だった。この下の段はとなりから出入りする。カーテンからブラインドになって、ちょっとした鍵もついているので、特に女性にはありがたい。
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各ベッドにコンセントもあるので揺れさえしなければ快適そのもの。
出港する前にさっさと入浴
お風呂は展望浴場で入港30分前までいつでも入浴できる。少しでも揺れると水があふれそうで、湯船のお湯は気持ち少なめ。サウナも併設で、ちょっとしたスーパー銭湯レベル。貴重品はロビーに貴重品専用ロッカーが無料で利用できる。お風呂から上がるといっぱいに近い状態。
入浴後は個室以外での飲食は禁止されているので、ロビーに夕食を持ち込んで晩酌タイム。
道の駅忠類で買ったさけるチーズ登場。
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20時定刻に出港して、ビールも日本酒もたくさん飲んでごきげん。船や揺れず、名古屋まで行かれそう。
こちらも楽しみの仙台到着は明日の朝10時ちょうど。
明日の朝7時30分から10時までの間に乗船券を持ってフロントに行き、仙台上陸券をもらうと2時間半くらい下船することができる。
東日本大震災の時に大津波警報が発令し、太平洋フェリーは緊急出港して沖合に避難したことからしばらく下船できなかったが、出港してしまうことがあること、乗り遅れても出港することなど同意して下船できるようになった。
朝早くから充実していたのでくたくた。
すぐに眠ってしまった。トイレには起きたが。