日本最古の弁当屋らしい。創業は1850年。魚河岸の料理屋が時間がなくて食べきれなかったおかずを経木に詰めて持って帰ったのがきっかけで、三代目の松次郎のときは弁当が主体となり、弁当の松次郎、弁松になったそうだ。
赤詰(税込み1340円)
弁松の特徴は、甘辛い濃い味付け。昔食べたときは、塩辛いなあと思ったが、今食べると甘すぎる…弁松は昔から味を変えていないというので、お酒を飲むようになって嗜好が変わったのがよくわかった。
おかずは以下の通り
酒飲みは実はお弁当が好きで、それはおかずで飲めるから。男はつらいよでも寅さんが、帰ってきたらお重の残りで一杯やろうじゃないかと言っている。赤飯なら、おかずを全部食べてしまったもご飯だけで食べれらる。もっとも、弁松のおかずは前述の通り味が濃いので、ごはんが欲しくなる味。この二倍はごはんが食べられそう。
玉こんにゃくだと思ったら、トロトロに煮込まれて味がしみ込んだ里芋だった。あとはメカジキがおいしい。崎陽軒のシウマイ弁当にもマグロの照り焼きが入っているが、もしかしたら崎陽軒が参考にしたのかもしれない。
気になったのは、コチニール色素。コチニール色素は中南米原産のエンジムシという昆虫から抽出したもので、天然色素ではあるがアレルギーが出ることがある。カンパリソーダのカンパリというお酒(赤い)やファンタオレンジが有名。
添加物を気にしたのではなく、どこに使用されているかよくわからないこと。おそらく、かまぼこのピンクの部分ならかまぼこだから表記する必要はないので、もしかしたら赤飯の発色にコチニール色素が使われているのかもしれない。北海道の甘納豆がのっている赤飯は小豆ではなく食紅で色づけられている。赤飯の小豆がかなり少なかったが、北海道の赤飯はもっと赤っぽい。画像検索で他の弁当を調べたら、白いご飯の松茸弁当にも入っていたので、赤飯ではなく他のおかずであることが確定。やはりかまぼこか…