子どもの頃、誕生日とクリスマスはとても楽しみだった。
それは、プレゼントがもらえるから。
ぼくは5月生まれなので、5月と12月でちょうど年2回何かを買ってもらえる。
12月25日の朝、目が覚めるとプレゼントがある。
でも、学校に行かなくてはいけないのだ。
年によって、終業式で午前中で学校が終わり、急いで帰ってきた。
目が覚めたときに枕元に、ほしかったプレゼントがある、あの気持ちは二度と味わえないな。
次は自分の子どもにしてあげる番だ。
冬休みになると、母の実家に泊まりに行った。
そのままお正月になって、親戚が集まって、始業式前に帰る。
そんなことを何年続けたのかな。
祖父母は亡くなり、あのときの家も建て替えられてしまった。
しかし、記憶には深く刻まれ、家の細部まで思い出すことができる。
今でもたまに、夢の中に祖父や祖母が出てくる。
そんな祖父母の年齢に自分の両親がとっくになってしまった。
早く一人前に稼げるようにならないと。