新子安~鶴見間にいくつかある踏切で、事故やいたずらが続く。
月に数回、置き石や人身事故などで運転見合わせになる。
横須賀線、東海道線、京浜東北線、東海道貨物線、さらに場所によっては京急の線路が連なる。
線路が10本くらい並び、そこに踏切がある。
中州のように待避できる場所があるくらい異様に長い。
今日も現場を通過した東海道線が異常を感じて停車した。
そうなると、横須賀線、京浜東北線も運転を見合わせる。
どんな支障があるかわからないことと、乗務員が線路に降りて点検するから。
この区間の滝坂不動踏切では、昭和38年に死者161名、重軽傷者120名を出す大惨事「鶴見事故」が起きている。
貨物列車が脱線し、それが東海道線に転覆し、そこに電車が突っ込み、さらにもう一本の電車が突っ込んだ。
交通事故と同様、24時間以内に亡くなった人しか死亡者に数えられないので、実際はもっと亡くなっているのだろう。
鉄道事業者としても、踏切はなくしたくてもなくせない最大のものだ。
踏切事故では車両はもとより、乗務員が死傷することも少なくない。
最近の電車の運転台が高い位置にあるのは、万一の踏切事故の時のためなのだ。
運転席が広いのも、ショックを吸収しながら、運転士が挟まれるのを防いでいる構造なのだ。
子供の頃、祖父母の家に行くと、踏切に西武線を見に行った。
踏切に列車を見に行った思い出がある人は意外に多い。
道路と線路の接点の踏切、悲しい事故の起こる現場でもある。