最近よくあるやりとりの、大丈夫です、意味を調べてみた。
- だいじょうぶ【大丈夫】
一 ( 名 )〔「だいじょうふ」とも〕 立派な男子。 「堂々たる-」二 ( 形動 ) [文] ナリ①危険や心配のないさま。まちがいがないさま。 「彼に任せれば,もう-だ」 「物を載せても-なようにしてくれ」②きわめて丈夫であるさま。非常にしっかりしているさま。 「もうもう気を-におもちよ/人情本・梅児誉美 初」三 ( 副 )よい結果になることを信じ,それが確かであることを保証するさま。まちがいなく。たしかに。きっと。 「彼なら-成功する」NHK放送文化研究所にも、コラムがあったのでコピペ。近ごろ気になる言い回しということで、お便りをいただきました。
いくつかあげられている現代的な言い回しの中に、「大丈夫」というものがありました。
定食屋などで食事をしている際に「お水は大丈夫ですか」と言われたというのです。
「大丈夫」は階段で転んだ人などに声をかけるときに「転んで大丈夫ですか」と言うならまだしも、「水のお代わりはいらないか」という意味で使うのには抵抗があるのだそうです。
そういえば、「大丈夫」がいろいろな意味で使われるのを耳にします。気になるときには、元にさかのぼって考えるのが近道のこともあります。
「大丈夫」は「だいじょうふ」とも読むようですが、その意味は「立派な男子。ますらお」の場合です。
もともとは名詞の「立派な男子」から物事を形容する形容動詞としての使い方が生まれたと考えたいのですが、形容動詞的な使い方のほうが先にあったようです。こちらの意味は「じょうぶ」に「大」が付いた形で「だいじょうぶ」の読みであったようです。お手紙をくださった方は、「ますらお」を第一に考えたようで、よけい抵抗を感じたようです。多くの国語辞典は「心配のないさま。しっかりしているさま。たしかで、間違いのないさま。良い結果になることを請け合うさま。」と説明しています。
これでは「水は大丈夫ですか」は説明できません。だからこの使い方は間違っている。と短絡しそうです。
『三省堂国語辞典第6版』は「1.心配ないようす 2.(俗)よろしい、けっこう。 3.(古風)きっと。まちがいなく。」と書いています。
多くの辞典がとっている「きっと。まちがいなく。」を3番目にし、俗語としての使い方を先にあげています。『三省堂国語辞典』の説明を適用すると「水は大丈夫ですか」は「水はよろしいですか」の意味で俗に使われているということになり、意味は通じます。「大丈夫」が「よろしい、けっこう」の意味で使われることはますます増えているようです。多くの場合、接客業で使われ、広がっていると見られ、一時ひんしゅくを買った「千円からお預かりします」と同じような部類のことばと考えられます。
「古風」とされていますが「きっと。まちがいなく。」の意味で使われる「大丈夫成功する」という言い方も「大丈夫。成功する。」と切ると意味が少し違ってきます。
先日、ある店で、アルバイトの男性が大きな盆を持って店長の後ろを通り過ぎるときに「持ったまま通ります!」と声をかけていました。それに対し店長は「大丈夫!」と応えました。「OK。いいよ」の意味です。
このように「大丈夫」が軽い「OK」の意味で使われることが広がってきたようです。 もっと語形が崩れて「だいじょぶ」「だいじょび」という発音も聞くことがあります。
「大丈夫」をかなり確度の高いしっかりさと受け止める人にとっては、軽い「いいよ」とは、ことばの重さが違うために「おかしい」と思うのでしょう。
このような形容に使われることばは使われているうちに軽くなったり、意味がすり減ったりしてくることがあります。
いったんすり減ったことばの意味はなかなか回復することが難しく、「大丈夫」もだんだん「大丈夫」でなくなる過程にあるのかもしれません。そうすると「ますらお」「立派な男子」という意味も使われなくなってしまうのでしょうか。(メディア研究部・放送用語 柴田 実)
はやり言葉は極力遣わないようにしているのだが、大丈夫ですには抵抗を感じる。
本来の意味、正しい、誤っているをあまり考えないで言葉を遣う人、特に若者に多い。
語弊があるが、教養水準の高い人はあまり流行の言葉は遣わない。
いい歳をして、~してもらっていいですか?などと言っているのを見ると呆れる。
大丈夫ですを遣う人は、してもらっていいですかも遣う気がする。
居酒屋レベルの若者もすごい。
「お食べください」なんて言っているし。