Peachと高速バス

はじめてのPeach
日本で最初のLCCであるPeach Aviationは関西空港を拠点としていて、成田からは関西空港のみだったが、現在は福岡、関西、千歳、那覇(来年2月から)羽田から台北、ソウル(来年2月から)へ就航している。
今回は福岡行きを利用することにしたが、1990円の航空券はほぼ火・水・木にしかないので往復は難しい。
とりあえず片道だけ予約して、帰りはあとで考えることにした。
福岡から釜山までフェリーで行こうなどといろいろ思案した結果、高速バスで鹿児島へ向かって、宮崎から再びピーチで帰ってくることで落ちついた。
Peachは成田空港第一ターミナルから
成田空港は第三ターミナルが新しくできて、LCCの大半はこちらから発着するようになった。海外の一部とPeachは第一ターミナルを利用する。第一ターミナルといっても国内線のコーナーにあるので、搭乗手続きは第一ターミナルだが、搭乗口はかなり歩いたところにある。
ラウンジがいつのまにか改修
第一ターミナル内のカード会社ラウンジが改修されていた。
以前
第一ターミナルラウンジ
(ISSAのサイトより)
今回
第一ターミナル
各座席にコンセントがついたのが、いちばん大きなポイント。
ここは一杯だけ缶ビールか缶のウイスキー水割りが無料でもらえる。(ソフトドリンクは無料)
Peachは窓際も高めの設定
これまでのLCC(ジェットスター、バニラエア、春秋航空)は足下の広い席(一番前など)は高めの指定席料金が設定してあったが、Peachにはプレジャーシートという前方すべてと後方窓際の席が設定されている。
Peachシートマップ
(Peachより)
ちなみに、座席指定をするときは国内線の場合、ファストシート(1300円)、前方の乗り降りがスムーズなスマートシート(650円)、プレジャーシート(前方と後方窓際)(500円)、その他のスタンダードシート(350円)がかかるが、空港のチェックイン機で当日チェックインをすると、前方・窓際など関係なく、空いている席が前から順番に指定されるようだ。
使用機材はエアバスA320-200型機。
A320-200
(Peachより)
成田9:15→福岡11:30
福岡空港のカードラウンジは缶ビールが1本無料だが、缶ビールを選ぶとソフトドリンクは有料(300円)支払わなければならない。
福岡空港へは福岡市営地下鉄が乗り入れていて、博多駅まで二駅と日本有数のアクセスの良い空港だ。
博多バスターミナルから乗車
博多駅に直結している博多バスターミナル。1階は市内バスのりば、2階は高速バス降り場、3階から高速バスが出発する。
博多バスターミナル3階
鹿児島行きは35番のりばから出発する。
博多バスターミナル35番のりば
福岡=鹿児島 高速バス桜島号
昼行便が23往復、夜行便が1往復運行されていて、バス会社も西鉄高速バス、西日本鉄道、南国交通、いわさきバスネットワーク、鹿児島交通観光バス、JR九州バスの6社の共同運行で、一部を除いてあらかじめ運行会社は決まっている。
そうなると、どんな車両が来るのかをすべて調べた。1号車はすべて3列シートのトイレ付き車両は共通だが、南国交通は夜行便と共通で3列独立シートが必ず来るなどの特徴がわかった。ちょうどよい時間帯は西鉄高速バスか鹿児島交通観光バスだった。
西鉄高速バスは数種類のバスが来るが、どれも可もなく不可もなくで、鹿児島観光交通は夜行便と共通の車両が来たり、2013年に導入された韓国製のヒュンダイユニバースのどちらがやってくる。
鹿児島観光交通便を選んだ。乗車券はインターネットで1ヶ月前から予約が出来て、通常5450円が早朝・深夜の1便のみが1980円、ネット早割が2200円などがあり、今回は発売と同時に予約をして片道2200円というかなり安い価格で利用できることになった。
(参考:新幹線で博多=鹿児島中央、自由席でも9980円)
予想通り、発車5分前にヒュンダイユニバース製車両がやってきた。
座席は一番前なので、中腰になると運転席がよくみえる。
ヒュンダイ運転席
ヒュンダイバス
桜島号
(JR九州バスより)
途中、北熊本SAとえびのPAで15分ずつ休憩があって、外に出ることが出来る。これはツアーバス事故を受けて法改正があり、運転士が一人乗務なので休憩しなくてはならなくなったのである。
1回目の北熊本SAにて(クリックで拡大)
桜島号
桜島号
桜島号
親会社である、いわさきグループの販売している焼酎のラッピングがされている。
2回目の休憩場所えびのPAでは宮崎行きと遭遇
JR九州バス、宮崎行きスーパーフェニックス号
スーパーフェニックス号
車内は日本車にはない独特の雰囲気。ヒュンダイにはトイレ付きバスがなく、あとからトイレを設置しているそうで、座席は10列なのだが、11列のシートピッチのままになっていて、足下が狭い残念な状態。
青色LEDが独特な雰囲気を醸し出す
ヒュンダイユニバース車内
車内のトイレを利用してみると、扉は小さくかがんで入らないと入れず、中も狭いこととカーブが多い区間を走っていたせいで、かなり困難な状況。
車内はDVDが放映され、この日は「おかえり、はやぶさ」だった。音声はポケットに入っているヘッドフォンをいすにあるジャックに差し込んで使用する。おかえり、はやぶさの協力にいわさきグループが入っていた。
家庭用のDVDなので、本来はこのように車内で放映してはいけないのだが…
運転士さんは放送も丁寧なのだが、運転が上手というか見ていて少し怖い。車間距離は恐ろしく短く取ることもあるし、加速するときはかなりアクセルを踏み込む。都営バスや横浜市営バスのトロトロとした安全運転に慣れているせいか、かなり新鮮。それでも急ブレーキを踏むこともないので、安全運転なのだろう。
13:40に発車して、バスはほぼ定刻の18:20に天文館に到着した。長くて飽きるかもと思ったが、SAで降りることができたり、前がよく見えることで、たいくつすることはなかった。鹿児島中央駅で数人降りて、天文館で降りる人は少なく、意外にも終点の鹿児島港まで乗車する人が多かった。途中の降車停留所も、高速帖佐以外はすべて降りる人がいたのも驚いた。
鹿児島は小雨模様、今宵のホテルを探して歩く。
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