テレビで、訳あり商品が売れているという特集をやっていた。
テレビに降りてきた時点でもう時代遅れではある。
番組では、正規品を売らなくなった店もあった。
たとえば、5000円のカニの脚が折れてしまったとしよう。
折れてしまったから3000円で売る。
味は同じなのだから、これはお得だ。
本来はこれが「訳あり商品」
ここでよく考えよう。
経営者と消費者はどちらがお利口か。
現在生き残っている企業の経営者はそれなりだ。
一方、消費者にはどちらが安いかくらいの目しか養われていない。
マクドナルドが本当においしいか?
3000円で脚が折れたカニが売れるなら、最初から脚が折れたカニを仕入れればいいじゃないか。
2000円損をしてるのではなく、脚が折れたさらにまずいカニを1500円で仕入れればいい。
それを訳あり商品で売れば、1500円儲かるじゃないか。
そんなこと経営者なら誰でも思いつく。
ただ安くするのではなく、理由をつければいいのだ。
テレビの通販でよく使われるがよく考えるとおかしいセリフ。
「今日はこれを9800円でお願いします。ただし、お一人様ひとつ限定は100個限りでお願いします」
経済の原則に反する。
安くしたら、たくさん売らないといけないのだ。
「お一人様3個ずつ、全部で1000個は買ってください」が本当のはず。
数千万円単位の高いテレビの枠を買って、損をしてまで売るわけがないじゃないか。
そんなことにも気がつかない消費者は愚かだ。
だからこそ、お金儲けができるのだが。