もう50年近く前のこの日、小学校のプール教室に行き、体育館で着替える。
全員で体操をする前に、ふっと足を上げたら前の子の頭の上くらいまで上がった、と同時にバランスを崩して後ろに倒れた。ちょうど柔道をやっていたときで、受け身をしてひじがとても痛かった。
ひじは痛いがそのままプールに入り、プールサイドにつかまってバタ足をするときも片手でやって、なんとかプールの時間は終わり、バスで帰った。ほぼ泣きながら帰るくらい痛かったので、祖父もいたか(事務所に通ってきていた)母と近所の大学病院へ。
見事に左のひじが骨折していて、応急処置で針金で組んだような添え木で帰る。その後は忘れたが、ギプスをして1ヶ月そのままになった。幸い、手術が必要になる場所ではなかったので、そのままつながったが、成長期に骨折してつながったところがふくらんだので、腕が曲がった。今でも腕が遅いので、曲がっているのはわかる。採血するとき、看護師さんに腕を折ったの?と聞かれることもある。
ギプスをとっても、一ヶ月近く毎日病院にリハビリに通わなければならず、毎日遅刻をして大変だった。
いま思い返すと、同じクラスだったり、他のクラスだったり、骨折して松葉杖だったり、腕にギプスをしていたり何人もいた気がする。
あれから骨折はしていないが、加齢の骨の変形で頚椎に支障が出たり、小指の関節がヘバーデン結節になったり。
あのときと違うのは、元気になって元通りになることはないこと…