煙霧(えんむ)

首都圏は昨日の午後に、空が黄色くなった。
これは微少な粒子が風に舞っていた状態で、10キロ先が見えなくなると煙霧といわれる。
昨日の場合はチリによるものなので、正確には塵煙霧(ちりえんむ)と呼ばれる。
天気の一つで、雨、晴れ、曇り、と同じ種類に区分される。
中学3年で天気を習ったときに天気図に興味を持って、しばらく書いたことがある。
夏休みは毎日書いて自由研究にした気がする。
天気図を書くには大きな書店で用紙を買う。
9:10、16:00、22:00にNHK第2放送から気象通報を聴いて天気図にする。
初めは1号用紙という横に表があるやつを使う。
慣れてくると、ラジオを聴きながら直接地図に書き込むことができるようになる。
各地の天気から始まり、船舶からの報告、どのあたりに低気圧などがあるかを知らせる漁業気象と続く。
石垣島では南南西の風、風力4、晴れ、980ミリバール(現在はヘクトパスカル)25度、那覇では…
日本を北上して、現在のロシアに行くと冬はすごい天気になる。
ハバロフスクでは北の風、風力6、地吹雪、990ミリバール、氷点下25度。
その後、韓国、中国などつづき、最後に富士山で各地の天気は終わる。
日本の天気ではほとんど煙霧というのはなかったと思う。
地吹雪、砂じん嵐、あられ、ひょう、などが出てくると記号がわからないので慌てた。
今はリアルタイムで天気図が手に入るから、需要は少なくなっているのだろうな。
放送を聴いていると那覇は温かいな、仙台楽しかったな、なんて変な旅情も感じる。
天気図が描けても予想ができるほど天気は甘くない。
結局、描いてもほとんど何もならないのが現実。
天気図を良純に解説してもらって意味がある。
伊豆諸島の帰りの船で、操舵室の中で天気図を描いているのを見たことがある。
もう30年も前の話だ…。

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