考えごと

横須賀線の運転士が考え事をしていて、新橋駅を11両半行き過ぎたところで停まった。
ぼくも考え事をして運転しているとオーバーランしてしまうことがある。
いや、通過することさえある。
パソコン上の話だけど。
電車は重いのと、乗客の事故防止で自動車などと全く違うブレーキなのだ。
乗用車で120キロ出して、急ブレーキをかけても停車するまで100メートルもかからないだろう。
でも、最高速度が120キロの電車なら非常ブレーキをかけても600メートル走ってしまう。
横須賀線は15両編成のホームだから、最低でも20メートル×15両=300メートルある。
120キロで進入するわけないが、ホームに入ってからブレーキをかけても間に合わない。
60キロくらいで走って来ても、ホームに入ったくらいで常用ブレーキをかけないとオーバーランしてしまう。
だから、80キロくらいで走行していて、ホームに侵入してしまったら11両半ははみ出ないにしてもオーバーランは確実。
何が言いたいかというと、ものすごい考え事をしていたのではないと思う。
運転士をかばっているのではなくて、電車とはそういう止まり方をするんだということが言いたかったのだ。
一段制動段階払いと言って、初めに強いブレーキをかけて少しずつゆるめながら停車するのがプロなのだ。
オーバーランがこわいから強めにブレーキをかけて停止位置手前までに減速して、そこからトロトロと行ってあらためてブレーキをかける下手くそな運転士がいる。意外にも年配の運転士は下手だったりする。
下手というより、そうやって止めればいいと思っているのだろう。
うちに来たら、パソコン上で実際に体験させてあげましょう。
あ、横でうるさく言わないからダイジョウブ。

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