「ゆとり教育」見直し、賛成8割

時事通信社が18日まとめた世論調査結果によると、学力低下の原因と指摘される「ゆとり教育」について、約8割が見直しを求めていることが明らかになった。また、終身有効の教員免許に関しても、更新制導入を求める意見が約8割に上った。教育現場への根強い不満が浮き彫りになった。 
[時事通信社]
ぼくは塾講師だったから、塾での子供たちを見てきた。
塾は受験勉強をするところ、しかし受験勉強は決して無意味な勉強じゃない。
ぼく自身、四谷大塚などに通った世代で塾は嫌いではなかった。それは、塾の先生は興味深い話をしてくれるし、幼い知的好奇心を刺激する場だった。
今の子供たちはお弁当をもって塾に行っている。
だいたい17時頃から始まり、19時前に15分んくらいでお弁当を食べる。
子供たちはお弁当の時間を楽しみにしている。ぼくも毎日給食で育ったが、運動会や遠足などのイベントの時のお弁当は楽しみだった。そのお弁当を週に何度ももってこられるのである。
夕食であるので、お母さんもそれなりの力を入れている。中にはランチジャーを持参の子供もいる。
温かいカレーが入っていたりして。お弁当をそっと覗くと、お母さんが料理上手なんだろうなと思ったり、本当に愛情を感じるお弁当をもってきている子がいる。
ぼくは塾に通っている子供たちをかわいそうだとはまったく思わない。
知的好奇心が盛んなときに、高度な教育を受けるチャンスが得られたと思っている。
スポンジのようになんでも吸収するときに、遊ぶことが大切だろうか。
子供にとって遊ぶことも大切。でも、将来を考えたらそんなときからでも勉強することは大切だと思う。
受験なんてしなくても、公立の中学校に進学するにしても塾に行った方がいいと思う。
学校と塾は役割が違うし、一概に比較はできない。
しかし、勉強を教えるという点だけは同じなのである。
ぼくは塾講師の時は自分が影響を受けたときのように、理科や算数に関心を持ってもらうような授業をしてきた。
自分の頭で考えて、ああそうかと納得したときに次のステップに進む。その喜びが勉強をする意欲につながる。
ぼくは今まで教員を夢見たことがない。塾講師もどちらかといえばなりたくてなったわけではなかった。
でも、子供たちの純粋な眼差しに一生懸命応えようという気持ちは忘れたことがなかった。
ぼくには子供がいないから、親の気持ちもわからないし子供も正直好きじゃない。
だからかもしれないけど、塾で子供たちに接するとき、子供だから、という気持ちだけはもたなかった。
いつも本音で接して、心を伝えてきた。子供だからってばかじゃない。
子供はおとなが思うよりずっとおとなの気持ちがわかってる。
学校教育の問題はひとことで片づけられる問題ではない。
しかし、日本の将来を背負う子供たちに何を伝えるか常に考えていかなければならない問題である。

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