ブランド力

愛媛県の西部に、日本一長い岬、佐田岬(さだみさき)がある。
全長およそ50キロだから、かなり長い。
豊後水道に面したここは、魚の水揚げも豊富。

水揚げされる魚の中に、岬サバ、岬アジというものがある。
言わずもがな佐田岬に揚がったから岬サバ、岬アジ。
そう、大分県側に水揚げされれば、かの有名な関サバ、関アジ。
価格は2倍になる。
同じような現象に、伊豆名産金目鯛。
伊東からずっと東に行くと、館山あたり。
当然、房総半島も金目鯛が名産。
関サバはお刺身で食べられるが、これはただ単に新鮮だからという理由。
九州の市場には安い値段でサバがお刺身で売られている。
サバは鮮度も問題だが、寄生虫がいることがあるから。
寄生虫は魚が死ぬと、自分も死んでしまうので、腸内から外に出てくるのだ。
つまり、新鮮なうちは腸にいるのでお刺身にしても大丈夫、ということ。
関サバはおいしいし、サバは好きだけれど、しょせんサバはサバ。
北海道のひとつ四、五千円する真っ黒なデンスケスイカを食べたことがある。
感想は、おいしいスイカ。メロンの味がするわけでもなく、スイカはスイカ。
広島の店に書いてあったな。
「イワシ七度洗えば鯛の味」
イワシは何度洗っても鯛の味にはならない。
水によって、アミノ酸の配列は変わらない。

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