JRを少し安くする方法

鉄道には大きく分けて運賃と料金がある。
運賃とは、運送というサービスを受けて支払う対価で、無料でない限り発生する。
さらに、特急などのサービスに支払うのが、料金。
特急料金、寝台料金、グリーン料金など。
東京から青森に行くには、寝台特急に乗っても普通列車でも同じ運賃がかかる。
この運賃、JRでは遠距離逓減制になっていて、遠くに行けば行くほど安くなる。
たとえば、東京から熱海までがおよそ100キロで 1890円。
京都までは5倍の500キロだが7980円、徳山で1000キロだが11970円。
乗れば乗るほど1キロあたりの単価が安くなるのだ。
昔、ハトヤホテルで魚を釣って活き作りにしてくれるというものをやっていた。
そのときの料金がCMで「釣れば釣るほど安くなる、三段逆スライド方式」と言っていた。
鯛が一匹なら1000円だが、二匹なら一匹が800円、三匹なら一匹が600円のようなものだろう。
JRに戻すと、これを利用して往復するのでもなるべく長く1枚のきっぷになるようにすると安くなることが多い。
今回の夏のツアーのように、東京~青森~秋田~東京を行くとする。
東京~青森は東北新幹線、青森から秋田は奥羽本線、問題は東京から秋田だ。
秋田新幹線を利用すると、盛岡で往きとぶつかってしまうのでこれで打ち切り。
秋田から特急いなほで日本海をずっと通り、新潟から上越新幹線で東京に帰る。
時間は2時間程度余計にかかるが、新幹線の距離も短くなり、さらに安くなる。
東京~新青森~秋田~盛岡と、盛岡~東京の乗車券
運賃12290円+8190円、料金合計14840円(普通車指定席)
すべての合計が35320円。
東京~新青森~秋田~新潟~大宮と、大宮~東京の乗車券
運賃15540円+540円、料金合計13600円(普通車指定席)
すべての合計が29680円。
差額が5640円。
要は秋田からの帰り方の違いで、秋田新幹線はおよそ4時間7~12分。
新潟回りで5時間54分~6時間くらい。
車窓としては全国でも有数の絶景ポイント。
ずっと続く日本海を見ながら新潟、すいている上越新幹線で帰るのも悪くないと思うのだが。
お客さんにはあまり人気がない。

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