銀座の夜

銀座といっても新橋から向かうと、いわゆる夜の街の銀座が展開。
最近増えたキャバクラの呼び込み、同伴出勤など、ぼくには見慣れない光景を目の当たりにする。
世界一安全な歓楽街といわれた銀座も、外国人による組織犯罪が横行しているらしい。
その注意喚起のコンテンツがおかしいので、まるまる転載。
 

【緊急特集】中国人女性客引きによる悪質なぼったくりにご注意ください!! 
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「世界一安全な歓楽街」としばしば評される銀座ですが、最近、外国人犯罪組織による悪質なぼったくり事件が発生しています。GSK(一般社団法人銀座社交料飲協会)では、築地警察と連携して、こうした悪質行為を一掃するべく取り組みを続けておりますが、まずは銀座にいらっしゃる一般のお客さま方に犯罪組織の手口を公開し、知っていただくことが重要と考え、緊急特集ページを掲載いたします。
悲劇のはじまり
久しぶりの銀座で、気持ちよく飲んだ鴨田さん。まだ終電には間に合うなと思いつつ、店を出て駅に向かってそぞろ歩きをしていると、どこからか現れた二人の女性が近寄って来ます。
見た目は日本人と変わらないが、「飲みにいきませんか?」「一緒に飲みましょうよ」と語りかけてくる言葉が少したどたどしい。でも、若くてかわいいので、何かと思って応じてしまうと、「いいお店があるので行きましょう」と腕をからめてきました。
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ほろ酔いで気分がいい鴨田さんは、ヒマな中国パブのホステスが客引きに出てきたのか、あるいは逆ナンか?と勘繰るうちに1分ほどで着いたのは、銀座によくあるバーやクラブがいくつも入った雑居ビル。店の入り口からのぞいて問題ありそうだったら帰ればいいや、と警戒しつつも、連れ込まれたのは、ミニクラブか程度のいいスナックといった雰囲気の店で、やはりごく普通の感じ。
特に怖そうな従業員はいないし、他に自分と同じような客もいるので、やや安心し、もうちょっとだけ飲んでから帰るかと考えました。
鴨田さんを連れてきた女の子二人とビールで乾杯して自己紹介。中国から留学してきているという話を聞きながら、ビールから焼酎に切り替えたあたりから、鴨田さんの記憶はあいまいになっていきます……。
翌日、猛烈な頭痛とともに目覚めた鴨田さんは、昨夜の記憶をたどりつつ、財布から出てきたクレジットカードの支払い控えを発見し、自分がとんでもない罠にはめられたことに気づくのです。
もうろうとした意識のなかで
さて、ビールで乾杯した後の鴨田さんです。
アルコールには自信のあった鴨田さんですが、中国から日本語の勉強に来たという女性二人と乾杯を続けるうちに、鴨田さんの酔いだけが進んでいきます。
なぜなら、この女性二人は店と連携しており、一緒に杯を重ねている女性が飲んでいるのは、見た目は鴨田さんと同じでも、中身は水やウーロン茶、炭酸飲料などでつくられたノンアルコール。鴨田さんの飲み物だけがどんどん強いお酒になっていきます。もちろん、鴨田さんを酔いつぶすためです。
さらに悪いことに、鴨田さんがお酒に強いと判断した女性は、鴨田さんのお酒に睡眠導入剤等の薬物を混ぜていました。
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こうして小一時間ほどで鴨田さんの正常な判断力が失われたところで、会計です。
意識のおぼつかない鴨田さんにクレジットカードを出させ、暗証番号を押させます。当然、暗証番号は盗み見られています。店がこの女性達と共謀していた場合は、カードデータも読み取られていますので、これで鴨田さんのカードを簡単に悪用できるわけです。
このとき、鴨田さんが支払わされたのは262,500円。
非常に巧妙な金額です。
まず、鴨田さんは自己紹介で某大企業の部長職であることを知られていたため(名刺も渡してしまいました)、この程度の金額なら警察に届けたりしないだろうという読み。
次に、後日、鴨田さんが店に飲食の明細を要求してきても、女性含め3人で飲みまくったとして、何とか明細を書ける額であることです。実際、鴨田さんがカード会社を通じて利用明細を取り寄せたところ、ビール10数本、シャンパン数本、焼酎2本、高級ウイスキー3本、つまみ数品という伝票が届き、つじつまは合わされていました。
常識的に考えて、そんなに飲めるわけない、という鴨田さんですが、「覚えてないほど飲んだんでしょう」という店の主張をくつがえすすべはなく(実際に覚えてないのですから)、泣き寝入りせざるを得ませんでした。
洗熊さん編
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