台湾の祝日で、別名「掃墓節」、字の通り故郷に帰って、先祖のお墓を掃除する日。
今年は4月5日(土)で例年連休になるらしい。
その翌日の日曜日に移動しなければいけなかったので、鉄道は大変な混雑。
台湾の鉄道の特急・急行列車は全席指定席。ただし、満席になると「無座」という乗車券を発売し、空いている席に座っていいことになっている。
当然、その席の持ち主が現れたら移動しなければならない。
新竹駅で窓口が行列だったので自動券売機で買うことにした。
一瞬の画面で見えなかったが、満席だったようで、出てきたきっぷは恐怖の無座券。
346元=3.4×346=約1200円
4時間急行列車に乗って1200円は日本と比較にならない。
時刻を見てわかるとおり、4時間10分という結構長い乗車。
列車は混雑で、どんどん前に歩いていくと、やっと一番前の車両の端に空席があった。
JRでは車両の中心部分から売り、車端部は好みが分かれるので最後に販売する。
駅に着く度に、この席を持っている人が乗ってこないかヒヤヒヤ。
大きな駅に到着しても乗ってくるばかりで、ほとんど降りる乗客がいない。
通路もぎゅうぎゅうになるくらいになってしまっても、あと2時間乗らなければいけない。
この席を持っている人が来たら立つことになって後続の列車も満席だろうし。
同じ車端部に座った家族連れ以外の席は、持ち主が現れちょこちょこ立つことになっている。
結局4時間くらいを落ち着かずに、3時間くらいは満席を過ごして散々。
さすがに台南で降りるだろうと思ったら、大して降りず、ほとんどの乗客は台湾第二の都市・高雄に行くのだろう。
台南では乗り切れずに発車ベルがずっと鳴り続けている状態。
中国なら置いて行ってしまうだろうが、台湾では全員が乗り込むまでどの駅も発車はしなかった。