伊豆諸島に行く方法としては、大島と八丈島はANAの旅客機が、新島、式根島、神津島、三宅島へは調布から小さな飛行機が就航している。
船は、三宅島、御蔵島、八丈島は旅客船のみで、大島から神津島までの間の島はジェット船が就航していて、一番遠い神津島でも3時間台で行くことが出来る。
伊豆諸島のシーズンといえば夏で、昔のように家族連れで行くのは減ったようでも、やはり夏は格段に観光客が多く、観光産業も夏で年間の利益を出すくらい。
旅客船を運航する東海汽船もご多分にもれず、7月1日から8月31日までの運賃はおおむね3割増しになってしまう。
7月は梅雨が終わらず寒い日があり、水温も低くて海水浴には向かない。
やはり7月終わりから8月の上旬にかけてが海水浴にはいい。
9月になると運賃が元に戻り、観光客も減る。
水温は高いままなので十分泳ぐことができるが、台風がやってくるというリスクが高くなる。
出発前に欠航が決まって諦めるのは仕方がないが、問題は行ってしまって途中で帰れない、さらに数日島に缶詰になるという最悪のケース。
八丈島のリゾートホテルならまだしも、旅館や民宿で外は嵐では、本当に何もすることがない。宿泊費だけが無情に膨らんでいく。おまけに、運航初日は帰りたい人でごったがえし、船はすごい状況になってしまう。
おまけに海はうねりが残っていてかなり揺れるし、混んでるからむんむんするし。
竹芝桟橋を出航して終点を除く船では、朝と帰りの2回着岸のチャンスがある。
このチャンスを逃すと、竹芝を22時過ぎに出て、19時頃まで無料クルージングになってしまう。
八丈島は港が一カ所のため、風向きによっては着岸できないと予測されると三宅島で折り返してしまう。三宅島で降りなければ、無料クルージング決定だ。
そのときは、三宅島の観光客にも被害が出て、本来昼過ぎに出港が、朝5時30分に繰り上げ出港、などという非常識な事態になる(三宅島で折り返すから)
計画から当日、帰るまでさまざまなドラマがある島の旅、けっこうおもしろい。