大動脈にこぶができてしまい、それが破裂したときには死に至ることが多い大動脈瘤。
治療法として、切開してこぶのある血管をそっくり交換してしまう方法と、ステントグラフト療法がある。
ステントとは拡げるもの、グラフトは血管を指す。
(川崎大動脈センターより)
白い部分が血管(グラフト)で、編み目のものが拡げるもの(ステント)だと思ったらいい。
先端に風船(バルーン)がついているカテーテル(管)を足の動脈などから入れて、スルスルと送っていく。
こぶに到着したら、風船(バルーン)を膨らます。膨らますと網が拡がったままになるので、風船をしぼめればステントが残る。
(WebMDより)
この図では血管を拡張しているだけなので、血管(グラフト)はないが、はじめの図のステントグラフトが血管内に同じように残る。
技術的には簡単ではないにしても、理屈では小学生でも理解できる。
血管の内部を足から胸まで進めて、内部から治療する、誰が考えたのだろう。
難しい薬や病気だけでなく、このようなことも医学の進歩なのだと納得。