団体乗車券を人数分発券せずにJRに乗り、浮いた分を利益として計上していて、2億円以上になっていると報道された。
ネットの記事ではキセルと表現されていたが、不正乗車を一般的にキセルと表現しているのかもしれないが、元々は意味があった。
川崎から横浜の定期券を持っている人が、東京駅から乗るときに最低区間のきっぷを買って乗車する。そうすると、新橋あたりから川崎までは無賃乗車することになる。
キセルは両端が金属で、間は金属を使っていない。つまり、間で金を使わないことからキセルと呼ばれるようになった。いまは自動改札が普及して、入場していない定期券では原則的には出場できないのでキセルは難しくなった。
キセルより専門用語になるが、不正乗車をするものを薩摩守(さつまのかみ)ということがある(実際には聞いたことはない)薩摩守の代表的な人物に平忠度(たいらのだたのり)がいて、ただのりの名前をもじって不正乗車の意味に使われるようになった。歌を愛する風流なお人だったのにこんなことで名前を使われるとは。
京王観光は母体が同じ鉄道会社なのに、社員に自覚が足りなかったのだろう。
JR東海が憤慨するのも当然。