安部総理大臣が言っていた,再チャレンジ。
一度失敗した人がそれで終わりではいけない,いつでもやり直しのきく社会の実現を。
安部総理が総裁選でそんな演説をしていた。
私がとある資格試験の講師をしていたときに,一年コースと半年コースと三ヶ月コースがあった。
この差はなんだろう。
その人の学力×勉強時間>合格に必要な学力
この不等式が成立したとき合格する。ほぼ例外はない。
単純に半年コースから入会した人は,一年コースの人たちが勉強してきたことを今から二倍勉強して取り戻すか,既に同等の実力があるかのどちらかしか合格するはずがない。三ヶ月コースは単なる学校が儲けるためだけで,現実は「今まで独学で勉強してきたけど最後に問題演習して実力を確かめる」ものである。
しかしおもしろいことに,この三つのコースはあとになればなるほど学力の平均は下がるのである。
それは意識の違いがある,あるいは気がつくのが遅かったからのいずれかである。
計画的に一年勉強するか,何となく時間が経ってしまったか真剣に考えていないのか。
要するに,遅れてしまった以上再チャレンジなんて簡単ではないのである。
ただ,試験の日に風邪を引いていたかもしれない,実力が出し切れなかっただけかもしれない。
そんな人の努力は報われるべきである。そんな意味での再チャレンジ。
人生の差なんて簡単には縮まらない。
人生の乗り換えキップも容易には手に入らない。
だからあきらめる?
それとも,今から少しでも追いつく努力をする?
いつから初めても決して遅くはない。
でも今まで差がついてしまってることを受け入れなくてはいけない。
振り返ったら,2〜3年勉強するなんていつでもできたはずだよ。
それなら,今から少しがまんしたらだいぶ差が縮まるはずだ。
子供からおとなまで,いつだって勉強しないといけないのだ。
それは自分のため。人生を豊かにするため。
だから,生涯学習が大切なのだ。
すべての人に勉強する大切さを伝えよう。
そのための勉強の場に積極的に公共施設を利用したい。
Educationこじま