本来言葉は無機質なもので、その言葉を発した人、受け止めた人の状況によって変化するものだと思っている。
言葉は実体のあとから生まれたものだと考えがちだが、実は反対のものもある。
たとえば、みかんがあったとする。
誰かが、これを「みかん」と名付けた。みかんという果実が先に存在した。
しかし、愛するとか、夢、人生、希望などはどうだろう。
実体があって言葉が生まれたとは限らない。
人それぞれ解釈も違う。
言葉そのものにチカラがあるのではなくて、誰が発した言葉なのかが大切なのだ。
人の言葉はしょせん人の言葉。
聞いて納得したからといって自分のチカラになんてならない。
言葉を自分のものにするにもチカラが必要なんだ。
ラジオに出演した予備校講師が言ってた。
自信のかけらを集めて、大きな壁を乗り越えるんだって。
その先生が好きだったら、すご〜い、感動した〜と思うかもしれないが、ごくあたりまえのことを言っている。
だれだっておとなになれば、小さな成功を積み重ねる。
会社に5年勤めたとか、課長になったとか、彼女ができたとか。
人に言えるような自慢ではないけど、それらは小さな成功なんだ。
そんな小さな成功から自信が生まれて部長になった、結婚した、家を買ったになるのだろう。
あ、俺いま自信のかけらを拾い集めてるな、なんていう人はいない。
どんな表現をするかではなくて、その人にどれだけ魅力があるかどうかが大切なんだ。
魅力とはその人が自分のチカラで手に入れたもの。
根岸線で居眠りしながら考えた今日の結論。