2010年に日暮里〜成田空港が36分に短縮される。
ずいぶん早いと思ったら、たった10.7Km建設するだけだから。
高速運転するために既存線も改良などがあるから、10.7Kmだけの工事ではないけれど。
北総鉄道の印旛日本医大〜成田高速鉄道接続点(成田空港に乗り入れる路線のつなぎめ)までの10.7Kmを新設する。
開通すると、日暮里〜成田空港間が15分短縮の36分。
15分短縮のために1251億円が遣われる。
実はこれにはいくつかの裏がある。
このルートにしても、現在の京成線のみの場合からたった5Kmしか短縮されない。
京成電鉄の線路は高速規格でないため。現在でもJRより走行距離は短いのに時間がかかっている。
もう一つは、負の遺産千葉ニュータウンや北総鉄道を何とかしたいから。
北総鉄道は京成が筆頭株主で、千葉県も出資している。
北総鉄道は運賃がこわいくらい高い。
現時点で京成上野〜京成高砂(250円)、北総鉄道京成高砂〜印旛日本医大(820円)
さらに成田新高速鉄道分が加算される。
北総鉄道が10キロで500円なのでそれくらい加算だろう。
そして特急料金。現在のスカイライナーの特急料金が920円。
車両も新造して3社線で920円のままのはずがない。
成田エクスプレスが東京から所要53分で2940円。
日暮里から所要36分で現在の1920円から3000円近くになるのだろう。
ちなみに、空港リムジンバスは東京駅周辺から所要55分くらいで3000円。
空港アクセスが大きな収入源の京成電鉄は減収にならないのだろうか。
将来的に都営浅草線に乗り入れてくる可能性があるものの、京成上野や日暮里というのも弱い。
千葉県が出資している北総鉄道だけが増収になる気がする。
そもそもどうして、あんなところに新東京国際空港があるのかが周知の疑問。