うつ病への認識が間違っている人が多い。
最近の研究では、うつ病は脳の病気である認識に変わってきている。
原因は様々で、遺伝や先天的な可能性もあるし性格やストレスが原因の場合もある。
脳から分泌されるはずのものがされなくなってしまうこと。
たとえば、不安になると快感物質のようなものが出て「なんとかなるさ」と思えるようになる。
悲しいことがあっても、時間が経つと和らぐのは脳がそのように働いているから。
もしも、前向きに考える物質がでなくなったらどうなるだろう。
精神科に通院すると、現在の主流はまず薬物療法。
それは、心の病ではなくて体の病だから。
ストレスが原因で、神経性胃炎や胃潰瘍になって胃が痛いのに心の病とは言わない。
胃の治療のために投薬が行われることと、まったく同じことなのだ。
それと同時に、カウンセリングや認知療法などで原因を取り除いてゆく。
だから、胃が痛い、頭が痛いなどと同じように早めに通院したらいい。
日本人は生涯16人に1人がうつ病にかかると言われている。
最近の調査では、8人に1人がうつ病の可能性を秘めているという。
うつ病はごく軽いものをのぞいて、放っておいても治らない。
うつ病治療で精神科医がもっとも重要視するのは患者が自殺してしまわないこと。
2週間以上気分がふさいだり、何をしても楽しくなくなってしまったりしたら精神科に行った方がいい。
ぼくにメッセージを送ってくれてもいい。
キチガイが放送禁止用語だったり、精神分裂病は統合失調症、うつ病も双極性障害などと言う。
そんなうわべだけの差別をなくそうとするより、精神科や精神科の患者への偏見をなくす報道をするべきである。
何か事件を起こすと容疑者は精神科に通院歴があり、などと報道する。
明らかに精神科だけ差別している。
これらの差別が、事件を起こす可能性がある人間を病院から遠ざけている原因になっているかもしれない。
みんなの認識を変えて、内科や歯科のように精神科が受診できるようにしないといけない。
ぼくも予備校生の頃、朝気分が悪かったりおなかが痛くなるということで、予備校のクリニックから紹介されて慈恵医大の精神科に行ったことがある。
話をしたら、それくらい図太ければ(話ができれば)大丈夫だよ、と言われ何もされなかったことがある。
それから、通院している生徒に付き添って大学病院に行ったこともある。
まわりの友人や、友人の親でもうつ病で通院している人もいる。
まわりにもきっとうつ病の人がいるから、うつ病に正しい認識をもってほしい。