カスベの女

それはカスバの女でしょ。
これがわかるのは昭和30年以前の生まれの人です。
カスベとはガンギエイの総称。
要するに、エイ。
かすべ
煮魚の要領で強火で煮ます。
煮魚はよく、必ず煮汁が沸騰してから魚を入れます、などと書いてありますがそれは間違いです。
一流料亭は、煮汁が冷たいうちに魚を入れます。
日本酒は煮立たせたら臭みを消す威力はないです。
そして終始強火です。
そして火を消したら冷めるのを待ちます。
ゆっくり冷めるほど味がしみます。
かすべの煮付け
エイは軟骨魚類。
体のすべてが軟骨のよう。
骨もみんな食べられる、不思議な食感。
軟骨魚類は、浸透圧調節を体内のアンモニアでするんだ。
海産硬骨魚類は海水を飲んで、塩分をエラで吸収しない。
水分が大切だから、濃いおしっこをちょっぴりする。
淡水産硬骨魚類は反対に、水は飲まない。
エラで塩類を吸収し、うすいおしっこをたくさんする。
体から塩分が抜けないようにしている。
しょっぱいものを食べると、のどが渇くのは同じ理屈。
酒を飲むとのどが渇くのも理屈は一緒。
今日ものどがかわいた。

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