新子安ってどこ

「こじまさんは横浜のどこですか?」
「新子安です」
「……」
「横浜と川崎のちょうど間で、川崎、鶴見、新子安、東神奈川、横浜の順です」
または、車を持っている人には「子安入口の子安です」というとわかってもらえる。
東京の2割くらいの人が鶴見を川崎市だと思い、横浜の1割くらいの人が新子安を鶴見区だと思っている。
それぞれ心外に思い、目くそ鼻くそを笑う状態。
川崎にはあまり思い入れがないのだが、東京に向かう二駅となりなので、お酒を飲みに(ごはんは食べない)いくことは多いところ。
京浜工業地帯を抱え、いわゆるブルーワーカーの人たちも多く、独特な雰囲気。
そのにおいは鶴見にも影響し、新子安まで来ると単なるいなかになる。
おもしろいところ(=お下劣なところともいう)は全くない新子安は素通り地帯。
東神奈川からはまた違う雰囲気になり、横浜に入る。
そんなことから、工業地帯と古くからの住宅地の新子安。
いわゆるおもしろさはないけれど、意外に住み心地のよい街。
珍走団も素通りの街。
要するに、横浜と川崎の間の砂漠地帯かもしれない。

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