フリーのカメラマンが中東に渡航することで、旅券の返納命令が出た。
本人の記者会見でなにか言っていたが、ちっとも心に響かない。
いま世界に起こっていることを伝えることがフリーカメラマンの仕事、使命かもしれない。
人にはそれぞれ社会的役割というものがある。
この人が万一拉致されて、日本国政府に身代金や要求があったときに、日本政府は見殺しにすることはできない。
死なせてくれという人が目の前にいても、警察官や消防官は命がけで助けるだろう。
それが社会的役割であって、フリーのカメラマンが主張しても通るものではない。
何もかもを見殺しにする言葉、自己責任といっても人道上も立場上も見殺しにすることはできない。
国民の税金を使って救出するリスクを冒してまで、事実を伝える必要があるのだろうか。
俺はどうなってもいい、そんな身勝手な話はない。