ネットにはさまざまな情報があふれているが、中にはうそくさいものも多い。
30歳くらいで複数物件の大家になって、家賃収入で生活しているという記事があった。
本にもなてちるらしいが、競売物件を格安で買って、5年で回収するという内容。
具体的には僻地の一戸建て物件を300万くらいで買って、7万円くらいの家賃で貸すという内容。
そうすると、平均利回りが20%以上になると。
競売物件はプロでも難しいもので、そのまま貸せるような物件は少ない。
たとえ落札しても、安ければ入ってもらえるとう時代でもなく、空き物件が多数あふれている状態。
駅前でキレイな物件が好まれるのであって、駅から遠い、古いでは家賃を下げても入居者は現れない。不動産業は明るくないので、もしかしたらそんな認識も間違っていて、本の通りかもしれない。
ところが、原資の2億円をヤフオクで稼いだとある。
カーオーディオのケーブルがよく売れていて、それが3000円くらいなのだが、大阪の電気街に行くとケーブル自体は300円くらいで、それに端子がついているだけのものだったと。
それを寝るヒマを惜しんでひたすら売ったと。
ちょっと待てよ。ケーブルも大量に安く仕入れることができて、利益が3000円あったとしよう。
2億÷3000=66666.66…
ケーブルだけではないのだろうが、6万本も作ることも売ることも不可能。
そんなヒット商品ならケーブルの会社がもっと儲かっているだろうが。
そして、ヤフオクは昔は儲かることもあっておもしろかったが、今は難しい状況。
自分だけが売れるなんていうものはほぼない。
芸術作品のようなものなど、材料費になるかならないかぐらいの悲惨な状況。
秋葉原に通っていた今から15年くらい前は、ラオックスに展示品デジカメ特価コーナーがあって、そこで買ってきてはヤフーオークションに出品、結構儲けることができた。
10円で特売されていてVAIO(SONYのパソコン)用のスピーカーを出品したら、4000円以上で売れた。
仕入れ値の400倍は今も破られていない。
ヤフオクで2億円儲けてそれを元手に…
記事すべてが嘘くさく見える。