吉田類の酒場放浪記のスタートみたいだ。
「(小さくうなづいて)吉田類です。今日はですね~南太田に来てるんですね~どうですか横浜から10分くらいの下町情緒が残る町で、どうでしょうか、おもしろいところもたくさんあるんでしょうね、では行って参ります」
近くを流れる大岡川の支流が、どんどん流れていたから、どんどん商店街らしい。
戦前からある商店街で、横浜市屈指の繁盛ぶりだったが、今や市内屈指のスピード高齢化と、近所に大型スーパー(fuji)が出来たせいで衰退したと(それは言い訳)
車が通るだけで、まったく商店街などない感じ。
5分で撤収して、今夜のお店へ。
横浜市営地下鉄ブルーライン蒔田駅からすぐ。
このお店は養老乃瀧のグランドメニューもあり、ドリンクも養老価格(安い)。
目玉はこの、蒔田店オリジナルメニュー。
「お通し3兆(多すぎ)お願いしま~す」と店員さんが言っているが、なかなか出てこない。
「アジフライで~す」
あじ&いわしセット頼んだのに、と思ったが量が少ないからいいか。お通しは227円(税込み)
揚げたてで、既成のポテトサラダ(たぶん)が添えられている。
毎度のことだが、ヱビスビール大瓶480円(税込み518円)は感心してしまう。
となりは70代くらいの夫婦だが、注文したものが来た、と思うととなりだった。つまり、となりと同じようなものを頼んだということ。
あじ&イワシフライセット(378円税込み)がやってきた。
アジもイワシも冷凍物ではなく、自家製だろう。
ヒットは小ネギとしらすサラダ(410円税込み)。ボリュームたっぷりでビックリ。
おいしい、口がネギ臭い。でもおいしい。
アジのお刺身(486円税込み)
カツオが二きれそえてあるのはサービスだろうか。
ネギが新鮮、ショウガはおろしたもの、家庭ではあたりまえのことだが、チェーンの居酒屋ではネギはカサカサ、しょうがはすり下ろされた業務用のことが多い。
アジはとても新鮮で生臭みもない。銚子で食べたものほどではないものの、スーパーではなくデパート級。
おとなりのご夫婦のもとには、どんどん料理が運ばれてくる。食べきれるのか、と思っていると、小柄でやせた奥さんが食べる食べる。ニンニクの爆弾あげも、ひとりで全部(ニンニク一玉)食べてしまった。
お店の人が○○さんと名前で呼んでいたから、常連なのだろう。「おいしいおいしい」を連発していて、なんとも好感的。
最後にお店の人に勧められて、はじめての豚平焼き。豚肉とキャベツを玉子でくるんで、ソースとマヨネーズをかけたもの(いろいろある)
すべての料理をほぼ残さず食べていた。10皿くらいはあったはず。きっと元気なのだろう。
料理もおいしく、お酒は安く、お店の人も感じがいい。
18時頃ですべて満席。さすが地元の人気店。
こんなところに寄り道してから(どんなに酔っていても寄る)
京急井土ヶ谷駅からご帰還。