一路下北半島
午前中は下北への移動に費やす。
今回のツアーでいくつめの道の駅だろう、道の駅ゆ~さ浅虫に寄る。
少し早めの昼食はこちらの下北名産センター。
2階には団体も対応できる巨大な食堂。
見たとおりの味、ホタテ丼。味付けはあまり甘くないのでおいしい。
ホタテ刺し定食。イカのお寿司の中身は白菜(下北名物)、ニシンの酢漬け、副菜がおいしい。
日本三大霊場恐山
比叡山、高野山、そして恐山。冬の間は道路が通行止めになり、来る人を拒む。
このツアー2回目の湧き水を生水をありがたくいただく。
これでお酒を割ったらさぞかしおいしいだろう(いつも思うこと)
バス停にもなっていて、路線バスでも止まって水をくませてくれる。
もちろん本数は少ない。
※印の便は、JR臨時列車運転時にだけ運行します、この場所で知る由もない。
臨時列車とは、リゾートあすなろという青森や八戸に行くリゾート列車のことだろう。
定期便は一日4往復なのに、注意書きが多い。
ちなみにバスは下北交通の赤いバスがやってくるが、この日はこのバスが恐山に止まっていた。
マルハン(パチンコチェーン店)のラッピングバスだ。
ナンバープレートが778(はずれ)であることも偶然だろうが面白い。
霊場恐山、にローマ字表記もない。
ちなみに、下北駅から恐山までは約40分で運賃800円。
このバス、バスマニア的な解説をすると、形式KC-UA460LSN(日産ディーゼル)の1999年式の西武総合企画という西武鉄道の子会社で企業や学校の送迎車を運用している会社の中古らしい。
屋根がベージュになっていることから、埼玉女子短大の送迎車だったこともわかるらしい。
埼玉のうら若き乙女を送迎していたバスが、今や本州最果ての北の地で、恐山を往復している。
(西武総合企画Webサイトより)
たしかに同じ色だ。
模型を作っている人もいる。屋根の色が違うが、よく似ている。
バスマニアは鉄道よりさらにディープな気がする。
(笹色片思いさんのブログより)
恐山入山
山門横で入山料(大人500円)を支払う。
入ってすぐのところに温泉があり、自由に入ることが出来る。
湯船が白いが、お湯も少し濁っている。
注意書きもおどろおどろしい。
女湯は二つある、お湯は同じ。
女性客の方が多いか、男湯は誰もいないが、女湯は数人入っている模様。
気温は30℃を超えてひどく暑く、扇風機があるわけでもないのでどうなることかと思ったが、湯上がりは意外に爽やかだった。
この恐山には宿坊があるが、お客様の友だちはどうにも怖くなってしまい、泊まらずに帰ったらしい。
恐山といえば、いたこ。亡くなった人の霊を呼び出し、話ができる。
恐山大祭のとき以外はいたこは常駐していないらしいが、夏休みシーズンはいるようだ。
あらゆるところに石が積んである。子どもが親より先に死ぬのは罪深いことで、亡くなった子どもは地獄に墜ちる。
石を積み上げなければならないが、夕方には鬼がやってきて、すべて崩してしまう。
かわいそうだから、一緒に石を積み上げてあげよう、ということで風車と共に石が積み上げられている。
いたるところで、硫黄が吹き上げている。
血の池地獄
賽(さい)の河原
恐山の外にある、三途の川を渡る太鼓橋。罪人には針の山に見えて渡れないそうだ。
釜伏山展望台
恐山から車で20分くらいで、釜臥山展望台に行くことが出来る。
標高878.6メートルの頂上付近に展望台があるので、かなりの眺望が期待できる。
夜景もきれいで、アゲハチョウの形のように街並みが見えることから、夜のアゲハチョウといわれている。
宇曽阻利湖が恐山の賽の河原。
(ぐるりん下北より)
飲み物の販売機にはホットがある。朝晩は一年中冷え込むことがあるので、ホットがあるそうだ。
むつ市内を望む
となりの山には見慣れないものがあったが、自衛隊のレーダーらしい。
正確には、航空自衛隊第42警戒群レーダーサイト。
ミサイルを迎撃するなど、かなり重要な施設らしい。無人で遠隔操作されている。
中腹にはテレビやラジオの中継局もある。
大湊ネブタ祭にのぞむ
夕食は地元民に親しまれる中華料理店。
中華料理店は○○番という名前が多く、その中でも五十番は一番多い気がする。
両面焼きそばと五目チャーハン。
なぜか黒いチャーハン。やきそばもチャーハンも、はっきりいうとおいしくない。
味がないというか旨みがないというか…他のお客様の麻婆豆腐、酢豚も今ひとつな感想。
地元の人の手作り、地元の人が楽しむ大湊ネブタ祭
各町内でねぶたを制作していて、毎月結構な額の積立金をしているらしい。
青森ねぶたに比べれば小ぶりなものの、触れるくらい目の前を通るので迫力も意気込みも伝わってくる。
最後の陸上自衛隊は立派だった。観客の前で回転させるのだが、道路標識にぶつかって曲げてしまった。
青森、弘前、五所川原、黒石とねぶたを見た中で、いちばん良かったと話したお客様もいた。
明日は青森市内に戻るだけなので、大きな仕事はこれでほぼ終わった。