十日町博物館見学と越乃Shu*Kura

ハマトラベルツアー

燕三条から十日町までどの経路を選ぶか

六日町という紛らわしい駅もあるが、かなり鉄道に詳しい(新潟県に詳しい)人でないとすんなりとは出てこない。

旅行.infoより

1.燕三条→長岡→宮内→越後川口→十日町
2.燕三条→浦佐→六日町→十日町
3.燕三条→越後湯沢→(ほくほく線直通)→十日町

1.は越後川口から十日町が飯山線で超閑散路線で午前中1本しかないような路線。朝早く出れば早く着くが時間が合わない。

2.燕三条を1040発、十日町着1215これでは遅いが、そのまえだと燕三条発808と早すぎる。

3.燕三条を942発、乗り換え1回で十日町着1118。一本前は908だが、せっかくなので朝風呂に入りたいので942発に決定。

選択肢はたくさんあるが、結局ほぼこれしか選べなかった。指定席を取るまでもないが、全6回がまだ余っているので取ることにする。

上越新幹線をE7系に統一した理由の一つとして、北陸新幹線を車両を共通運用する必要があったから。だからこの列車にもJR西日本の車内誌が置かれている(後ろにJR東日本のものも入っている)

越後湯沢には日本酒が500円で5枚のコインで試飲できる楽しいスペースがあるが、それほどの時間もないのでそのまま北越急行ほくほく線の0番線ホームへ。

水上発長岡行きが停車している。18キッパー(青春18きっぷ利用者)がホームに降りてなにかせこせこと撮影していた。水上から越後湯沢も一日5往復程度しかないので混雑する。

1026頃ほくほく線が入線、1030に上越線は発車していった。

後ろの車両になる
降りたときに十日町で撮影

HK100形とHK100-102(ゆめぞら)2両編成HK100形は4人がけクロスシート、HK100-102は転換クロスシート。鉄なので一番前に座る。

デッキ部分があるのでそれなりの展望。37分乗車で十日町に到着。ほくほく線は全車両トイレがないのがちょっと不満。
北陸新幹線開業前は北陸方面への特急列車が乗り入れ160km/h運転をしていたが、開業後は完全なローカル線になり、今となっては過剰な設備になってしまった。

ほくほく線が高架なので新幹線の駅みたい(短いが)

ちょっと不気味な石像

道はわかりやすいが、雨が降ったら少し嫌な距離。コインロッカーは博物館にあるので我慢して持っていく。

左奥にも商品がある

博物館は1979年4月に開館したが、2020年に隣接地に新築開館したそうだ。どうりできれいなわけだ。

大人の入館料は500円。前もって調べると、消防団の団員は100円引きや日本博物館協会会員(博物館の経営者)が無料などがあったが、適用できそうな割引にこれがあった。

ほくほく線優遇特典400円常設展示のみ。一人1回のみ適用
ほくほく線のサイトには、このように記載

●優遇特典の対象者は、『ほくほく線の区間【犀潟(上越市)~ 六日町(南魚沼市)】を含むきっぷ(ほくほくワンデーパス・団 体きっぷを含む)』をお買い求めのお客様となります。 ●きっぷの記載内容が確認できる大きさで撮影してください。 ●優遇特典は、きっぷの有効期間内において、おひとり様1施設 につき1回のみ受けることができます。 ●定期券・回数券および乗り越し運賃精算は対象外となります。 ●他の割引きサービス・減免制度との併用はできません。

上越市の施設も割引になるそうで、きっぷを写真撮影して(駅で回収されるから)見せればいいとある

だめでもともと、大人の休日倶楽部パスを見せて、ほくほく線で来たというと、二人の係員で相談して割引を適用してくれた。このパスでの北越急行への収入はおそらく数十円だと思うので、実際にはあまり貢献していないと思われるが。
三陸鉄道が1枚80円JRから支払われると言っていたが、三陸鉄道は遠いので利用者が少ないとはいえ全線乗ると3780円、ほくほく線は1090円。おそらく100円以下なのではないか。

博物館のテーマは以下の3つ

雪と信濃川

織物の歴史

縄文時代と火焔型土器のクニ

最初に目玉である国宝コーナーから観覧

火焔型土器は各地で出土されているが、このように大きなものは新潟県を中心に発見されている。
内側に焦げた跡があることから、煮炊きに使われたことは確かで、なにか特別なときに使われたのではないかと考えられている。
半鐘はいけないよ、おじゃんになるでおなじみの火焔太鼓を知っていたので読めた。

こちらは文化財レベル
新潟県が多い

となりのコーナーでスクリーンの前に立つと、顔だけが使われた縄文人のアバターが作成されて、右の模型の中に現れる。魚を獲ったり、狩りをしたり料理をする。

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左の画面にアバターが現れる
ぼくが現れる
色つきメガネをかけた縄文人

こういうコーナーは恥ずかしがらずに思い切ってやることにしている。

残りの2コーナー

日本有数の豪雪地帯の生活が紹介されている

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雪の中の移動のための道具たち
校章にも雪が使われている

民家を移築したようなコーナー

当時の貧しい厳しい暮らしがわかる

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床に敷いてあるのはむしろ、ござだった

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道中合羽

素浪人花山大吉で品川隆二さんが演じる焼津の半次がこういう格好だった。

当時の食器類
味噌玉

今の横浜でこうしたらみんなカビてしまう。

十日町の雪の暮らしが流れる

靴を脱いで上がることができるが、むしろの草が靴下に大量に着く。冬支度、冬の生活など5分くらいの映像が奥さんのそばで流れる。

農家の一年のするべきことが書いてある。どこが発行していたのだろう。

休日はただ業の休むのみの主旨にあらず
仕かけし仕事を打ち切り
新仕事の着手に節しと知るべし

狭くはないがさぞかし狭かっただろう

チンコロ市

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秋田県横手市のかまくらと同じだろうか

十日町の織物コーナー

服飾関係に強い母に映像を送ると、明石ちぢみなどは知っていた。

十日町の雪の暮らしや、織物などはぼくが生まれる前の昭和30年代の話であることがわかった。豪雪は平成あたりにピークで年々減少しているものの、大雪が降ることも少なくない。一年のほぼ半年を雪と戦う生活は大変。

なかなか充実していたので500円(割引で400円だが)でも見る価値はありそう。ただ、一度行けばいい感じ。

まだ入線していない

重たいリュックをロッカー(無料)から取り出し駅に戻る。途中、工事中の場所があり線路を渡れない。駅向こう側のスーパーに遠回りしないと行かれない。スーパーは価格設定が高めでつまらない。ビールとおつまみ類、お弁当を購入。

飯山線普通列車一両

苦労してとった指定席券

希望するとスタンプを押してくれる

越乃Shu*Kura、ゆざわShu*Kura、柳都Shu*Kuraとして運転され、えちごトキめき鉄道上越妙高(北陸新幹線)とそれぞれ十日町、越後湯沢、新潟を往復する。11月までの金・土・日に運転される。
運転日はこちら
https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/shukura.html

この列車に乗りたかった一番大きな理由は、種車が国鉄型気動車のキハ40・47だから。
日本酒が飲めるというのはあまり魅力ではない。

編成は三両で、1号車が旅行商品、2号車がフリースペース、3号車が普通指定席

画像はJR東日本より

1号車
2号車

この車両にずっと入り浸って飲んだくれている人たちがたくさんいたのは驚いた。

青海川しゅか、らしい

半分近くの人が日本酒の利き酒をしていたように見えた。きき酒師だから利き酒はしない。

足を伸ばしても前の席に足がつかないくらい広い。窓も大きめで素晴らしいが、夕方に強烈な西日が襲う。

2号車と3号車は先頭車同士なので、すれ違えないくらい通路が非常に狭い。

通常は使われることはない運転台
前面展望ができなくはないが、手前にフリースペースがあるので座っていると立ちにくい

飯山線の観光列車おいこっとでもそうだったが、一駅ごとにきちんと停車する。その先の踏切などが誤作動(下りるのが間に合わない)などにならないようだろう。

約30分で越後川口に到着、21分停車する。せっかくなので駅の外に出るとスーパーが見える。
ビールが足りない。行くか迷う距離だが、迷ったら苦しい方を取る、行ってみよう。

まったく誰もいない
無人駅化
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スーパーからの駅
全日食チェーン安田屋

やすだやだと思ったら、あんたやだった。店内の惣菜売り場などぐるっと見渡したが、麩のまんなかに玉子を落としてだし汁で煮込んだようなものが200円くらい。揚げ物はお弁当に入っていたし。
新潟産十全なすの漬物
これにしよう。小さめの丸いナスをスライスした漬物で、パックに入った水が多いので重い。これと缶ビールを手に持って(エコバッグを持っていないから)会計を済ませる。
こんな店でも クレジットカードで支払いができるのは便利になった。

5分以上残して無事に戻る

ここまでほぼ10分強くらいなので、停車時間21分なら余裕だが、なかなか不安。転んでねんざして歩けなくなれば列車は出てしまうだろうし。

列車に戻ってなみなみとつけ汁に浸った漬物を開けるのに苦労して、缶ビールをプシュッとやる。

列車はこれより飯山線に別れを告げて信越本線に入る。25分ほど走ると長岡駅へ。
ここから進行方向が変わり、1号車が先頭車両になる。みんな気が早く、長岡駅に入線する前に前後と声を掛け合って座席を回転させる。1号車はボックスシートなので回転させない。
座席が回転すると、前のシートポケットに入っているものは後ろの席の後ろに行ってしまう。後ろにいた人が前に行き、左にいた隣人が右に来るのはなんだか不思議な気分。

長岡では7分止まるがもう降りずに発車を待つ。すれ違いの駅で停車すると、線路の間に水が流れている。あとで調べると、これは雨水が貯まったもののようだが、冬季はここに水を流して駅構内の線路の雪を融雪するためだそうだ。

原発で有名になった柏崎を過ぎると、右側に海が見えてくる

十日町を出て2時間半が過ぎて青海川駅に到着。ここで22分間停車する。発車の1分前に警笛を鳴らすと。海側は反対側なので1分で跨線橋を渡って戻らないといけない。

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鉄が好きな部分
記念撮影パネルを持ってきた
日本海が美しい
越乃Shu*Kura停車駅にある駅名標
種別がシールなのが残念
この人たちは乗客ではない
跨線橋から
青海川駅舎

車内に戻る

青海川駅を定刻に発車し、潟町、直江津に停車し、えちごトキめき鉄道に乗り入れて高田、終点上越妙高に停車。あと1時間、ラストスパート。

運転士と車掌がえちごトキめき鉄道の乗務員に交代

3時間49分の旅が終了

キハ40・48はエンジンの換装はされているものの、国鉄型最後の気動車でJR東日本では既に定期列車は走っていない。北海道も置き換えが決まっているし、残るは四国と九州。

北陸新幹線の駅でもあるので立派な駅舎。新幹線は38分後に発車。元々店がなく、土産物店が一軒あいているくらい。

大人の休日倶楽部フリー区間境界駅

はくたか574号
上越妙高(1916)→長野(1939)

このまま東京に帰るのもつまらないので、長野駅で途中下車

長野駅は既にデパートは閉店しているので、歩いて3分くらいの西友しかやっていない。
それでも西友で最後に飲むアルコール類とおつまみを購入。

あさま632号
長野(2117)→東京(2308)1時間52分
始発なので好きな席を選んで帰ろうと思ったが、行くところがないので早めに駅に来てしまった。

はくたか576号
長野(2037)→東京(2212)1時間35分
一応並んで席がなさそうなら、あさまで帰ろう。

ガラガラだった。好きな席に座ってそのまま東京に帰ることに。
上田、佐久平、軽井沢、高崎、大宮、上野に停車。
あさまと違い、安中榛名、本庄早稲田、熊谷に停車しない分少し早く帰れた。

東京から帰るのが疲れる。平日の東海道線、京浜東北線は終電まで座れないことが多い。

東京駅に到着すると既に発車は、たにがわだけ

まとめ
リゾートしらかみはコンパートメントがとれれば何度乗っても楽しめる
山田線は混雑したりすいていたり読めない
三陸鉄道はパスの期間は混雑して始発以外は座れないことが多い
快速はまゆり(盛岡=釜石)自由席にもクロスシート車が来ていたが、この列車もパスの期間は混雑度合いが読めない
山田町は魚がとてもおいしい
越乃Shu*Kuraは車両がいい、個性的な人がたくさん乗車していた
地方のイオンの鮮魚売り場は当たりハズレが激しく、ハズレが多い

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