JRの節電対策はおかしい

JR埼京線から乗り入れてきたりんかい線に乗った。
ゴーっと寒いくらいの冷房。
以前にも触れたが、蛍光灯は数本抜いてある。
10両編成で1両あたり数本蛍光灯を抜いたところで、車両1両の冷房代にもまったく届かない。
電車の1両の冷房は、家庭用のエアコンのおよそ20台分。
部屋に20台エアコンが思いきりついているのに、電気を数本消したところでなんの節電にもならない。
 
さらにおかしかったのが、JR花輪線。
JR花輪線は非電化線なので、ディーゼルカーが走ってる。
それなのに、首都圏と同じく蛍光灯が抜いてあるのだ。
ご丁寧に「節電対策で車内の照明を減らしています」とさ。
軽油を燃料にエンジンを回して走っている鉄道だから、自家用車とまったく同じ。
自家用車の中で、節電でカーナビを切ったり、ルームライトを消して節電だと思ってるのとまったく同じ。
A/Cを押した時点でエンジンの回転数が若干変わるので、燃費が悪くなるのは事実だが、節電にはまったく関係ない。
 
JR花輪線はディーゼルカーで、東北本線は電車だ。
JR花輪線はどんなに電気を使っても、燃費がほんの少し変わってくるだけ。
電気は貯めておけないので、作った分は使い切ってもいい。
 
去年と同じフルパワーで冷房が効いている車内で、蛍光灯が抜けていてその真下が薄暗いのがなんとも滑稽。
何が節電で、何のために節電しているのか。
節電した節約した電力はどこにいっているのだろう。
12時から14時を除けば、28℃程度に設定してエアコンをつけたらいい。
一昔前のように、運動の時に水を飲んではいけない、と同じ精神論になってはいけないのだ。
 
スーツを着てオフィスでエアコンをつける、こんなことをやめて、オフィスが節約すればいいのだ。
できることはする、無理してすることはないのだ。
電力不足はまったく逼迫していない。
あの原発が恐ろしくどうにもならない状況である方が問題なのだ。
節電しても、放射能が漏れることとはまったく関係ないのだ。

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