いまは京王電鉄株式会社というが、平成10年までは京王帝都電鉄株式会社だった。
大日本帝国の首都東京の帝都がついていた。
京王電鉄は開業当時から京王電鉄で、戦後京王帝都電鉄に社名が変わった。
太平洋戦争に突入すると、関東の私鉄はすべて大東急に統合された。
井の頭線は小田急の路線だったのが、戦後の独立の時に京王が経営不振だったので、小田急の持ち物だった井の頭線は京王に吸収されることになった。
その井の頭線の前身が、帝都電鉄株式会社だったのだ。
小田急はその代わりに、箱根登山鉄道と江ノ電をもらった。
京王帝都の帝都とは、井の頭線のことだったのだ。
前身が違う会社なので、線路の幅も車両も違い、雰囲気も違うのだ。
ちなみに井の頭線で活躍していた車両は、たくさんの中小私鉄で今も余生を送っている。