葬儀の受付を仰せつかってなかなかうまくいかないことがあったが、昔やっていたアルバイトが少し役に立った。
ビジネスホテルのフロントでのバイト。
バイトをはじめた頃、出てこなかった言葉の一位が「かしこまりました」
つい、「わかりました」と言ってしまう。
特に研修などなかったが、何年かやったので基本的な動作は身についた。
若かった頃いきがって、人に頭を下げるサービス業なんていやだ、と思ってきたが、結局バイトもサービス業、今もサービス業に従事している。
予備校講師も、教員ではなくサービスを提供しているつもりでやっていた。
生徒はお客様なわけだし、生徒と言ってもつねにお客様と思わないといけない。
パソコンを教えていたときも、自分の親のような年齢の人に対して生徒だなんて絶対に言わない。
月謝も高めに設定していたが、サービスの質も上げるように努力した。
ただ、ホテルのフロントの仕事はあまりにもルーチンワーク。
毎日が同じことの繰り返し(毎日はバイトしていなかったが)
飽きっぽい性格が出てしまってうまくいかなくなる。
今の仕事も、毎回同じ所に連れて行く仕事ならきっとやめてしまうだろう。
大したことのない経験が、意外なところで役に立って人の役に立つことはいいことだ。