小豆島は若者が多かった

ホテルからフェリー乗り場が見える。

小豆島行き

目の前なのに間違えて高松駅方向へ

高松港フェリーターミナル
リクライニングシート

中央にリクライニングシート、窓際にテーブルがあるソファ席。
せっかくなので最前列に座る。

強風波浪注意報が出ていて、瀬戸内海でも波が高く船は多少揺れる。
座っていると気が付かないが、トイレに立つとまっすぐ歩けないくらい揺れていた。
およど60分の航海だが、遠いより船が遅いというのもわかった。

小豆島坂手港入港

入港風景

小豆島への航路

小豆島にはフェリーが発着する港が6つある。

小豆島観光協会より

高松港~土庄港が一日15往復程度でいちばん多く、草壁港は2021年3月で休止になる予定。

島の交通は小豆島バスを小豆島オリーブバスが引き継いだ。最高運賃1100円台、一日乗車券は2000円だったものを運賃上限300円、1日乗車券を1000円と大幅値下げをして、利用客が57%増加した。

土庄港から道の駅小豆島オリーブ公園

一部を残して移転

もうひとつの旅客ターミナルに移転している。

小豆島オリーブバス車内

運賃は初乗り150円、200円、250円、300円。島半周して1時間乗っても300円は地方のバスにしてはかなり安い。

途中、セブンイレブンに乗車したまま入店のお客さん。パトカーも来ていた。
バスの中から撮影。

高齢者かと思いきや、50代女性と報道されていた。そもそも駐車場に頭から突っ込むのがいけない。
免許を返納しろとはいわないが、教習所に行ってもう一度講習を受けて、自己流を直したほうがいい。

オリーブ公園口で降りる。一日数本のバスがオリーブ公園前まで行く。

坂道を登る

オリーブの木がいたるところに植えてある。
世界では1600種類ほどあるオリーブだが、香川県では4種類育てていて、果実生成用(塩漬けなど)、油をとるためと品種が分かれる。

オリーブの木

オリーブに関する本が数冊あって、なぜか石倉三郎のサイン入りの料理本があった。なんとかさんへと書いてあったが、いらなくなったのだろう。

明治時代にオリーブを国産で生産しようと国策で、三重、香川、鹿児島が選ばれ、小豆島だけが枯れずに残ったそうだ。それでも、ゾウムシの被害に遭い、ヨーロッパにいない害虫だったので駆除に苦労したそうだ。
育てるのに成功したものの、昭和に入ると輸入が自由化されて安価なオリーブオイルが入ってきて衰退してしまった。
新オリーブの塩漬けが売っていて購入したが、600円だった。イタリア産だと同じ量で300円程度。

物販コーナー

レジが3台くらい並んでいて、バス旅行や中国人観光客など多くが訪れていたことが想像できる。

となりの建物には日帰り温泉施設、レストランがあって団体客が昼食をとる。

愛媛県今治のバス会社

あとで調べると羽田空港出発で、大崎上島と小豆島に宿泊して87000円~113000円のツアーらしい。

近くにオリーブの原木もある

若者はこの風車が目当て。なにか映画だかアニメに出てきたらしい。ジブリ関連かもしれない。ほうきの貸し出しもしていて、自撮りにはげんでいた。

ふたたびバスで、酒蔵を目指す

次のバスはここまでやってきてくれる。若者たくさんでやっと座れるくらい。

当然のように遅れてやってきた

小豆島唯一の酒蔵、MORIKUNI

森國酒造は2019年4月に倒産して、第三者が営業を継続している。
カフェ、ベーカリーも営業していて、醸造した日本酒が飲めるカフェへ。
バスは馬木バス停で降りる、オリーブ公園から250円。

お酒は当然自社のもののみ

お酒の価格は控えめ、食べ物の価格は高め。もろみをつかったピザは900円と都会並。

熱湯が入っている

うとうとという純米酒を燗してもらった。どっしりとした米の旨味が感じられる。うっすら茶色い、日本酒が好きでないと飲みやすいお酒とはいえない通好みの味。

おいしいけれど高すぎる

看板メニューの杜氏のまかないめし1100円

光線が悪く、ひどい写真になってしまった。
上の写真で左上のオリーブ茶から時計回りに、酒粕のケーキ、ツバス(はまちの幼魚)の南蛮漬け、奈良漬け・じゃこなど3点、メインの粕汁は豚肉も入っていておいしい。小豆島産米、ごま豆腐。
ごはんは100円でおかわりできるので、おかわりする。

吟醸山廃は珍しい

小豆島の輝き山廃を燗で頼む。山廃とは蒸した米に麹菌をつけてぐりぐりつぶ作業を山おろしというが、それを廃して(やめて)自然の乳酸菌を使って発酵させる作り方。じっくり時間をかけるので、比較的酸味が強めのお酒になる。吟醸とは珍しい。吟醸とは米を60%まで精米したもの(40%削り落とした)

お酒の次は醤油の醸造所

醤油についてあとでわかったこと。
生産量では香川県は5位、その半分は小豆島産。一位は千葉37%、兵庫16%で全国半分以上を生産。
以降、群馬、愛知、香川と続く。

小豆島へは江戸時代に大阪城築城の採石部隊が醤油を持ち込み、それを小豆島で生産するようになった。
明治時代には400も醤油蔵があったことは驚き。現在は22の醤油蔵が残っている。全国の木桶仕込みの半分はこの小豆島で生産されている。

バス停2つ分、歩いて10分程度。工場見学は中止しているが、記念館と醸造所をのぞくことはできる。
まずは記念館から。展示が少ないのか無料開放!通常は210円。

袋に入れて絞る。袋を直すためのミシン。

しぼるための棒
しぼるしくみ
製麹室

しょうゆは麦と大豆、日本酒は米に麹菌をつけて分解させる。その分解をさせるところ。
塩麹と同じようにあの塩辛い状況で生息できるのだからすごい。

いちばんは根拠がないと現在は広告で使えない

ここから撮影すると不思議な画像がとれるとあったが、なにかがなくて不明。

売店ではソフトクリームを販売。

樽の見学もできる。

この先にある
もろみ

これを絞るところも見学できるが、撮影禁止だった。

すすけている
右側が工場内部

すごい力でプレスしている。

なにかが道路の上を渡っている。

皇族もいらっしゃっている
バス停もしょうゆ味
反対のバスが来た

草壁港から高松へ

坂手港のほうが近いが、坂手港を発着するジャンボフェリーは持っているフェリーきっぷでは乗船できないので、草壁港に向かう。

どう撮っても影が映る
レンタカーが並ぶ本社

うちのみフェリーと読む。2020年9月に新造船を導入したものの、2021年3月にとなりの池田港を発着する、国際両備フェリーと統合して運航を行う。

航路廃止のニュース

少し物販
高速船は休航中

ブレーグラミー アナフォリシス なんのことやら。

ΜΠΛΕ ΓΡΑΜΜΗ ΑΝΑΧΩΡΗΣΕΙΣ

ブルーライン(この会社代々の船名)出発、だった。

カタカナにして読めても意味がわからないのに。

ΜΠΛΕ ΓΡΑΜΜΗがやってきた

いちばん前に行ってみると

誰も来なかった

窓際にはテーブル付きのイスが並ぶ。
後方に売店がある。

うどん、やきそばがある
出港

船内散策、甲板から撮影

オリーブ公園の風車が見える
かなりの強風で怖い
日が暮れた
船室からの眺め

高松港に着く頃にはすっかり暗くなっていた。
通勤客らしき人たちがたくさん待っている。折返し草壁港に戻る。

小豆島行き各社窓口

今回は路線バスを利用し、バス代は700円で済んだので一日乗車券(1000円)は購入しなかった。島であるためレンタカーも高めで、6時間で7000円前後かかってしまう。日本酒も飲みたかったし、今回はバスでよかったが、やはりバスの待ち時間など無駄な時間が気になった。
ロープウエイが運休している寒霞渓(かんかけい)、二十四の瞳映画村は映画を見ていないし、興味がないので行かなかった。
往復のフェリーはゆったりできるし、日本酒も飲めて満足。
小豆島の雰囲気もわかった。

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