子どもの頃、親戚のおじさんを駅まで迎えに行くと、スーパーの前で「水菓子でも買っていこうか」と言った。
おみやげであり、甘いものということは想像がついたが、まさか果物のこととは思わなかった。
昔、果物・菓子とは正式な食事以外にたべるものであって、現在のお菓子はもちろん、スルメや豆などすべて入っていた。
江戸時代になると手を加えて甘く作ったものを菓子と呼ぶようになり、果物は水菓子と区別するようになった。
和菓子業界では水ようかんやくずまんじゅうのようなものを水菓子というそうだが、これは業界用語であって一般には普及していない。
菓子の中でもスイーツといえば甘いものであってポテトチップスなどは入らないだろうし、菓子でもデザートというと食後に食べるものになる。
今の季節、スイカというと水菓子、という感じがする。