これは岩手県産だが、養殖は宮城県と北海道が同じくらいで8割を占め、次いで岩手県が1割強、残りが青森県といったところ。ナマコは全国的に食べるイメージだが、ホヤは関東以北それも東北地方というイメージ。
海のパイナップルといわれるが、それは形からきたもので味の説明は違う。多少磯臭さがあるものの生臭さはあまりなく、花などのいい香りがする感じ。
いろいろなさばき方が紹介されていて、簡単には海水をたくさん取り込んでいるので中の体液というか海水のような水を別に取る。食べられる部分をその水で洗うとうまみが逃げずにすむというもの。さらに切るときに、水を取り込むところから切って水を出すといいらしい(あとからわかった)出水するところを切ると、糞も一緒に出てしまうと。
このホヤは鮮度が命で、しばらくすると悪臭が発生してしまうらしい。理想的には生きたものというくらい。酢の物とお刺身で食べたが、酢の物のほうが食べやすく、お刺身のほうがホヤそのものの味が楽しめるのは想像通り。
牡蠣の殻に幼生をつけて育てる養殖は出荷から2年半から4年もかかり、意外に大変そうだった。本場で新鮮なものを食べたらまた印象も変わりそう。