CPUは原則的にはファンがなければ稼働できないほど熱くなる。
ファンが止まれば、その瞬間にパソコンは熱暴走する(落ちる)
パソコンの電源を入れると作動音がするのは、このファンの音であることが多い。
自作パソコンが趣味のような人はファンにもこだわる。
純正のファンが1500円だとすると、10000円くらい出すこともある。
何が違うか、ずばり静かでよく冷える。
よく冷えると、クロックアップといってCPUを定格よりも高い能力で動かすことができる。
はじめてパソコンを作った1998年頃、CPUのクロック数は300MHzだったが、これは設定で450MHzで動かすことができたのが、セレロン300A。
キャッシュの差はあるものの、当時PentiumⅡ450が40000円くらいするときに、このセレロン300Aはなんと1万円。
1万円のセレロンに1万円のファンを買って、500だの600だので動かす猛者も現れた。
CPUファンの水冷システムまで登場した。
ところが、CPU自体の価格が下がってしまったことや、コア(心臓)の数の差やキャッシュの量(メモリーと同じ)が価格差になって、このような改造ができにくくなった。
要するに、エンジンを4つにして速くした車には一つのエンジンではかなわない、という状況になってしまった。
自作パソコンよりも、買った方が安くなってしまい、安いから作るではなく、売っていないような高機能にするという目的に変わってしまった。
毎週のように秋葉原に行って、情報を仕入れたり、何台もパソコンを作った頃がぼくにとってのパソコンの黄金時代。