平成3年に日本列島に甚大な被害をもたらした台風19号。
風が強い台風で、当時広島に住んでいたが、100万都市の広島市が一週間近く停電したのだ。
中心部は数時間しか停電しなかったが、バスで30分のところではほぼ一週間停電した。
原因はガイシ。電線を絶縁するためのセトモノでできたもので、これに海水が混ざった風で絶縁されなくなったことが停電の原因だった。
市内の電線のガイシを変えるために、一週間もの時間がかかった。
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ごはんは何とかガスコンロで炊いて、夜は早く寝るしかない。
当時パーマをかけていて、パーマがドライヤーで伸ばせずに、チリチリまま仕事に行った。
大検と公務員の予備校で仕事をしていたが、同僚の先生はレンタルビデオが取り出せなくなり、会社まで来るまでデッキごと持ってきて、取り出したらしい。レンタルビデオの延滞料金はペナルティなので異常に高いから。
その他にも信号機は消えてしまうし、みんなろうそくで不安な生活をした。広島市内は仏具店からもすべてろうそくが売り切れたくらい。
台風の次の朝にブロック塀が崩れ落ちている箇所がたくさんあったのも衝撃的だった。
台風が来ると、あの台風をいつも思い出す。