朝6時20分発という普段なら起きてもいない時刻の飛行機に乗るために、深夜3時過ぎに起床。30分で行かれる羽田でも早すぎる。
考えてみると初めて乗るスカイマーク。お客さんには数え切れないほど手配をしているのに。スカイマークはLCCではないので、足元も広いし、JALやANAより格段に安い。
羽田空港は第1ターミナル。ラウンジは6時からやっているが、さすがに今日はやめておく。
スカイマークの所有機はすべてB737-800。手荷物の重量超過の心配もなくゆったりした気持ちで搭乗開始を待つ。
早朝の出発の割には6~7割の搭乗率。
スカイマークはネスレと提携して、ネスカフェとキットカットが配られた。
福岡空港から地下鉄で博多駅、バスで博多埠頭
福岡空港からは市営地下鉄で博多駅に出る。博多駅には博多駅バスターミナルがあるが、博多埠頭行きは始発ではなく、駅の向かい側の西日本銀行本店前(Fのりば)から出るので、しっかり調べておかないと慌てることになる。
99番の博多埠頭行きを待つ。
本数の多い88番の博多港国際ターミナル行きに乗ってしまうと、途中で降りて10分程度歩くことになってしまう。
フェリー乗り場とジェットフォイル乗り場は少し離れている。
巨大水槽が現れる
突き当りのカウンターで乗船券と引き換える。
一番前だ!
東海汽船は以前にクジラとぶつかって前面窓ガラスが割れて、たいへんなことになったので窓がない。
ジェットフォイルは最近まで自由席だったらしく、行政の指導でしぶしぶ座席指定制を導入した。その際、ヴィーナスとヴィーナス2を同じ席数に改造したり、予約システムの改修で9000万円ほどかかったそうだ。
五島列島にも長崎からジェットフォイルが就航していて、同じ会社かと思ったら、壱岐へは九州郵船、五島へは九州商船だった。
時間になると、係員の合図でぞろぞろと列をなして乗り場に向かう。
生涯二度目のジェットフォイル。一度目は臨時運航の東京→三宅島。
最前列はイスが低く、前が見づらい
座るとこんな感じ
この列は病人搬送用になる座席だ。肘掛けを上げて、横になるのだろう。
ジェットフォイルは全員がシートベルトをしていることが確認できないと、翼走(浮き上がる)運航ができない。係員が回って点検するが、トイレには行かれるので飛行機ほど厳密でもない。動き出せばコーヒーを売りに来るし。
最高速度80キロとあるが、だいたいこれくらいのスピードで航行する。
あまり揺れないと思っていたが、波が高めで飛行機が揺れたときくらいの揺れがあった。
船特有の酔う揺れではない感じ。
出港する船を待ったせいか、5分程度遅れて1時間10分で到着。船はこのあと対馬に向かう。
半分以上の人が降りた様子。
壱岐は福岡県ではなく長崎県
いちばん近いのは佐賀県唐津だが、行政区分は長崎県。平戸藩が収めていたから廃藩置県で長崎県に属したのではないかと。
三つの港のひとつ芦辺港入港
壱岐でフェリーの着岸する港は郷ノ浦港、芦辺港、印通寺港(いんどうじ)の三つあり、印通寺港は唐津東港からのフェリー、郷ノ浦港と芦辺港はジェットフォイル、フェリーの双方が発着する。
芦辺港はフェリーとジェットフォイルの発着場所が異なる。
こちらのターミナルに壱岐市観光連盟があり、ジェットフォイルで到着しても、こちらに来て行っ得クーポンを受け取る必要がある。
50mくらい離れたところにジェットフォイルが発着
ターミナルの前に紙を持ってレンタカー会社の人が迎えに来てくれている。車はその場で借りることができて、会社の人とはそのまま別れる。
おさるだらけの男嶽神社
明治時代まで霊山として入山もできなかった神社。猿田彦命(サルタヒコノミコト)を祀る。願い事を込めて石の猿を奉納する。
狛犬ならぬ狛猿
展望台もある
海に入るお地蔵さん「はらほげ地蔵」
満潮だが小潮なのでここまで。
大潮のときでないと胸までつからない。
干潮の時にだけ参拝できる小島神社。いまは満ち潮なので歩くことができない。最終日の朝の干潮にでかける予定。
壱岐空港見学
現在は長崎空港をORC(オリエンタルエアブリッジ)が午前一便、午後一便就航している。長崎県と乗換なしで結ぶ唯一の交通機関として、公務員を中心に利用されているらしい。
空港というよりバス乗り場に近い広さ。
錆びた階段が怖い感じ。
印通寺港フェリーターミナル
唐津東港からのフェリーが到着。
唐津東港とは約1時間40分といちばん近い。
大浴場がある昭和なホテル
畳にベッド、奥にテーブルとイスがあるが寒い。テーブルとイスをこちらに持ってくる。
大浴場から港が見える。部屋の下なので、部屋からの眺望と同じ。
フェリーは沖合の三島(みしま)、大島、長島、原島、大島、渡良浦と郷ノ浦港を結ぶ。
壱岐の魚ざんまい
長崎佐世保に本社があるスーパーエレナ。元々は中村食品スーパー、中村ストアだったが、社員に公募したところ2名が、エレガントナカムラ、エレベートナカムラと応募があり、その略称でエレナになった。ロゴマークにいまでも、nakamuraと書いてある。
イメージソングも聴ける。
エレナは比較的素晴らしいが、壱岐のエレナ(フランチャイズ店)の鮮魚売り場は素晴らしかった。横浜では高島屋レベルの品質(新鮮なだけかもしれないが)
スマ、ヒラス、クロ刺身
サバのような模様があるスマカツオ。すごい脂でマグロと間違う味。
カツオの中では最強のおいしさ。近年養殖に成功したそうだ。
30センチくらいの大きさのものが、一尾380円という安さで売っていた。
ヒラスとは、ヒラマサの地方名。もちろん天然。おいしいのはあたりまえ。この2つは500円前後。
クロとは関東でいうメジナ、関西のグレ。クロダイを思わせる名前だが、クロダイは西日本ではチヌ。レベルがうんと下がる。
メジナは関東でもかなり高級魚。
お酒は壱岐ゴールド。無難な味。ホテルが古いので製氷機もないので、お湯割り。
ビールやチューハイも飲むし、翌日は外で飲んだので壱岐で飲みきれないばかりか、海を渡って小倉でも残り、持ち歩きやっとフェリーで飲み切ることになることを今は知る由もない。