東急東横線の元住吉駅で、前の電車に追突した。
どうやら雪が車輪とブレーキパッドの間につまって、ブレーキが利かなかったのではないかといわれている。
ネット上のニュース記事で、ATCは働いていたが事故が起きたとか、挙げ句の果てに車両の軽量化が招いたのではないかと、論点のずれた記事が目立つ。
このような事故を防ぐために対策はされているのであって、寒冷地を走る車両でなくても、だいたい平成以降に作られた車両には耐雪ブレーキなるものが搭載されている。
今回の事故で耐雪ブレーキが利かなかった、という記事は見られない。
耐雪ブレーキとは、ごく弱い圧力でブレーキをかけた状態にして走る、つまりブレーキを弱くでもかけていれば、ブレーキパッドは車輪と密着しているので、雪や氷がつまることはなくなるのだ。
運転台からスイッチひとつで操作できる。
常に少しブレーキが利いた状態でブレーキパッドは消耗するので、降雪時にしか使用しない。
今回の事故は、耐雪ブレーキを使用しなかった、という明らかな操作ミス。
運転のプロでも雪に慣れないということで、このようなことが起きてしまう。
素人がこの雪に対処できるはずもない。